ティール組織を実現するためのセルフネットワーク化
7万部を突破したビジネス書「ティール組織」 管理職や経営者などマネジメントに携わる方、自己啓発として読まれた方にとってティール組織の理想は、 今の社会や組織が新しい次元にとって変わっていく、そんな予感を与えてくれたと言えるでしょう。 先が見えない今だからこそ、 この本の世界観に自由な未来を想像できたこともベストセラーになった理由の一つではないかと思います。 しかし、これらの理論や理想が現実になるのは遠い未来の話だと言われていることに注目しなければなりません。 著者は、なぜこのように言及したのでしょうか?! 精神世界では「汝自身を知れ」という言葉が有名です。 人間が宇宙の一部であるなら、私たちは宇宙のミニチュア版です。 宇宙という森の構造が、木という自分に反映しているのだから、まず自分を知りなさいということなのです。 そうしてはじめて宇宙を理解できる能力が開かれるよ、という認識能力の段階を表しています。 この理屈は、ビジネスのマネジメントにも当てはまります。 企業という組織のマネジメントと、心と身体の組織をマネジメントする原理は基本的に同じです。 私たちを構成している心と身体、魂の名部署のトップは宇宙です。 宇宙の統治下にある心と身体を、宇宙の意図に沿ってセルフマネジメントすることで人間として機能することができます。 私たちが各自セルフマネジメントする目的は、トップの意図を反映するパフォーマンスをするためです。 ここで大切なのは、トップと、トップの意図を受け取る私たちとの連携が取れていなければならないということです。 これを自分に置き換えて考えてみましょう。 心の考えを実行する身体、あなたに高い理想を掲げさせる魂、それを受け取る脳。 これらがすべてトップから一列に整列していますか? してない?しかもマネジメントする人がいない?! となると、皆んな自分勝手な理想や考え、欲求で動いてしまうから、あなたの組織体は統合されていない分裂した状態になってしまいます。 また、ティール組織ではボトムアップの企業体制が理想として掲げられていましたが、 これを成功させるためには、トップと同質の意識が下層部にも備わっていなければ未熟な組織になっていくことが容易に想像できます。 「汝自身を知れ」と