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7月, 2020の投稿を表示しています

理性が感情を助けるとき

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足もとに猫がスリスリするのを感じながら、グラスに氷を入れて朝のアイスカフェオレを作っていました。 氷をグラスに入れる音に夏を感じます。 豆乳とコーヒーを全部混ぜてしまわないで二分化させておく。時の流れの中で、自然と一つになっていく様(ヨガ)を見ているのが好きです。 人間も、氷という心の障害物に遭遇しながら、豆乳とコーヒーが一体化することで別の飲み物(力)に変容していくように、心と肉体・魂が調和して統合されて、新しい自分に変容します。 しかし、このプロセスを、性急に楽に、努力しないで為そうとするのが人間の性。 いつの時代もこういう人たちが失敗してきたのだそうです。 どの書物を見ても、このことが書かれています。 この人間の性分を、落ち着いた性質に変容することがヨガのはじめに行うことです。 感情をコントロールできるようになることで、物質的な意識から精神的な意識に発達していくからです。 昨日のブログに 「感情を克服する」 と題したのは、この理由からもきています。 ですから、ヨガを始めたての時がいちばん難しく、一番苦労する時だと思います。 なぜなら、感情に振り回される状態で、感情をコントロールできるようになっていかなければならないからです。 当然に足を引っ張られますし、目の前のことに疑いをもたらすようなことを囁いてきます。 このことをヨガでは、「盲人は盲人を導けない」と表現されています。 現代のヨガは、ポーズを入り口に入る方が多いと思います。私もそうでした。 この先がなるべく困難なものにならないように、心と身体を準備する手段として行えると、ポーズから入ってしまっても失敗になりません。 道を途中で軌道修正すれば良いからです。 しかし、このことを知らずに単にポーズの形をとることを行っていると、初めに身につけておかなければならない感情のコントロールが備わりません。 ですから、心の障害物がやってきた時、理性より感情が先立ってしまい、自分の感情の激しさに負けてしまうのです。 冷静な自分をとり戻せるように練習していれば、障害物を見極め、どう乗り越えたら良いか、理性を働かせて考えられるようになります。 感情に飲み込まれてしまうと、同じところに止まるという別の障害にはまってし

感情を克服する

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日々、新型コロナウィルスのニュースばかりで、精神的に疲弊している方が多いと思います。 外側で多くの事が起きているので、意識が外に向いたままになる状況です。 こんな時だからこそ、精神的に強くなりたいと志しを抱いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方のために、実質的なことを書いていきますので、よろしければご覧ください。 まず、自分を信じることはできますか。 人間の意識は、何を聞いて何を見たとしても最終的に自分を立ち上がらせていくのは、内奥から湧き出てくる智慧なのです。 心と身体のレベルを上げる努力によって、人間は、精神世界から降りてくる智慧の啓示の受け手になることができます。 そうなるために必要なことがあります。 自分の感情を克服しなければなりません。 これは、精神的な人間に成長していく時に なければならない基礎の力 です。 この基本を身につけることによって、精神レベルが持続的に向上していくようになります。 しかし、感情もエネルギーです。私たちの意思に関係なく勝手に湧き出てきますね。 それをコントロールしなさいと言われても、無理であることが見えるばかりに、やる前から諦めて他の道を探そうとするかもしれません。 探してみて見つかれば良いのですが、ないものを探している時間が無駄になってしまわないように、地道に努力した方が結果を見れば賢明な選択なのです。 一つのことを通して力を身につけていくことを目指しましょう。 自分の呼吸を意識できるようになることを身につけます。 手始めに、一日どれだけ自分の呼吸から意識を離さないでいれるか、試してみて下さい。 そうすることで、自分の感情のコントロール力のレベルを査定することができます。 やってみるとわかるのですが、 意識が呼吸から離れてしまったことにも気づかず、だいぶ経ってから「あ!意識が呼吸から外れてた!」と気づくかもしれません。 このことを通して、一つのことを意識し続けることはなんて難しいんだろう・・・と、自分の意識年齢を客観的に捉えられるようになれたらチャンスです。 人間は、無いものを知ることによって、それを得ようとする意志が芽生えます。 ぜひ、その意志を芽生えさせてください。 そして、その意志で自

アマビエとヨーガ・スートラ

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長い梅雨が続いていますね。 ふと気づくと、私たちの日常はコロナウィルス一色になってしまいました。 緊急事態宣言が解除され、自粛生活から解放されたと思ったのも束の間。 以前にも増して増加の傾向を辿る感染者数、社会の動揺。 お城の中で守られ育ったお釈迦様は、城の外に出て初めて人間の苦悩を知ります。 そして、苦悶しながら「なぜ人は苦しむのか」と出家して最終的に悟りを開かれます。 私たちも今、「なぜ?!」の境地だとしたら、お釈迦様のように潜在意識に眠っている力を引き出して前に進むことしかもう道はない、というところまできてしまったのでしょうか。 ピンチはチャンス、火事場の底力と言われるように、窮地に陥った時こそ人間の潜在能力は開花すると言われます。 その時必要になるのが、智慧です。 不気味かわいい😅アマビエもよみがえってきたように、神業は人間が窮地に陥った時に意識に顕れてくるのだそうです・・・ 迷ったとき、精神世界やスピリチュアルのジャンルの扉を開けると思います。 するとそこには星の数ほど様々なことを言う人がいて、色々な方法や知識が目の前に怒涛の如く現れてきます。 「精神世界は一寸先は闇」と言われるように、容易く頑迷の道に入っていくことができる世界です。そして、目覚めるまでは頑迷の道に入ってしまっていることすら気づくことができません。 精神世界の知識は、理解できる心に準備してから受け取ると言う順番が本来の道理なのですが、今の時代は自由に手にできるようになりました。 そのため、理解の目が開いていないうちに手に入れるというように順番が逆になってしまっているのですね。 そこで、人間の意識を科学的に変容していくヨーガの登場です。 ヨーガは、人間が迷うことも踏まえ、迷わないように導いています。 それが、ヨーガの八肢則、アシュタンガ・ヨーガと言われる心の科学です(ポーズのアシュタンガ・ヨガとは別) ヨーガ・スートラの2章29節〜55節の中に、八つの方法のうちの前半部分の方法が解説されています。 実際のヨーガの部分は、後半三つ「ダーラナー(一点集中)・ディヤーナ(瞑想意識)・サマーディ(三昧、悟り)」。 前半は、 実際のヨーガを行うためのプラクティカルなこと

現代人のためのヨーガ・スートラ

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今朝からヨーガ・スートラの研究に入っています。 よし、今日はヨーガ・スートラを研究しよう!と意図して行うというよりも、導かれるように本を開き、そのまま時間が経過するという感じです。 あっという間に正午になってしまいました。 経典の研究に入ると集中力が高まり、3〜4時間がほんの10分程度に感じます。 本を閉じて視線を周りに向けると、どこか別の次元にいっていたかのような感覚になります。 どうやって戻ってくるかというと、ネコたちが眠りから覚めて私のもとに寄ってくることで(チュールの催促)、あぁもう正午かと気づく始末です。 ヨーガ・スートラの注釈書は数多く出ていますが、そのほとんどは男性の意訳です。その中で珍しく女性の本があります。今日は、こちらを手にしておりました。 現代に近い方なので、感覚も現代人の私たち寄りだと思われます。ヨーガ・スートラという題名ではなく「魂の光」となっています。ぜひ、アマゾンで検索してみてください。 魂の光 アリス・ベイリー著 さて、リラックス・ヨガやゆっくりした動きのヨガ、動作の伴わないマインドフルネスなどは、眠くなったりボ〜ッとしたりする人が多いようです。 この場合注意しておくとよい点が、以下のスートラから理解できます。 よろしければ参考にしてみてください。 このスートラにより、内的なワークには客観視の意識が必要な理由が見えてくるのではないかと思います。 マインドの主つまり知覚者は、結果を生み出す原因である絶えず活動するマインド・スタッフに常に気づいている。魂の光4−18 P397  このスートラには、効果的かつ安全な瞑想を行うための鍵になる言葉が記されている。 瞑想するのは魂つまりエゴである。魂の瞑想は積極的な活動であり、消極的な状態ではない。瞑想の名のもとに行われている行為の多くは危険で無益なものである。 なぜなら、統御しようとしているのが物質界の人間であり、彼の努力は脳を静めることに集中しているからである。彼は脳細胞を静めようと努め、それを消極的で無活動な受け身の状態にしようとする。 しかしながら、真の瞑想は魂とマインドに関係するものである。脳の受容性はより高位の状態に対する自動的な反応である。したがって、 ラージャ・ヨガにおいて

人はなぜ病気になるのか?

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私の真理の探究のはじまりは、(おそらく前世から続いていると思いますが)幼少の頃でした。 近所に同じ年頃の子供がいなかった私の遊び相手、明治生まれの大変に霊的な大祖母の影響です。 彼女と出会っていなければ、この記憶は開花されなかったかもしれません。 この大祖母がまた現代でいうところのお嬢様で、しっかりした育てられ方をしてきたため、礼儀と品格が備わった女性でした。 昔の人は、今の私たちが積極的に養いたい謙虚さ、慈悲の心が備わっていました。 金魚一匹が死んだだけで、その苦しみをわかってあげようと「苦しかっただろうに」と金魚に語りかけるような大祖母でした。 私はといえば、その姿を見ても、まだ霊的に目覚めていない動物的な観点だったのでピンときていませんでした。 物心がつくまで大祖母が母親だったような私は、今こうして大人になり、子供のころ大祖母と一緒に本を読んでいた時と同じように真理の本を読むことが私の呼吸になりました。 朝から晩まで私の頭の中は真理でいっぱいです。 これは、私が結婚して子供を育て、家族を持った人生だったら、ここまで到達できなかっただろうと思います。 とはいえ、私も女性なので愛する男性のパートナーがいたら尽くします。 休みになるとやってくる姪っ子ちゃん達がくると、何して遊ぼう、何作ってあげようと朝起きた時から考えているそんな自分に、あぁ私も普通の女性なんだよなぁと思うのです。 しかし、二足のわらじを履きながらでは、ここまで真理を探究することはできなかったと思います。 ストイックに聞こえるかもしれませんが、実は全くそうではないのです。 心は真理で満たせば満たすほど身体は健康になること。 病気や不幸、人間関係の煩わしさなどを寄せ付けない、ということを知りました。 ですから、ヨガを通して一番にお教えしたいことは、皆様が真理を理解できるようになることです。 健康になりましょうとメガホンで訴えかけるより、ヨガを教えた方が早いですし、何よりヨガを実践する本人が変わります。 ヨガの目的は、真理を理解して生きる人間へ変容することで健康になっていくことです。 これはいったいどういうことでしょう?! 心と身体はつながっているので、身体の使い方を新しいパターンに変えていくことで心を変えてい

ヨガインストラクターからヨーガ指導者へ転身する時は

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本日12日は、月1開催オープンクラスの再開日! 休業3ヶ月半を経て、おかげさまでの初ヨガレッスンでした。 休業中ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、レッスンにお集まり下さり本当にありがとうございました。 世の中で多くの仕事が失われていく中、今日こうしてヨーガ指導を務めさせていただけるのは、皆さまあってのことでございます。 心から感謝いたします。 本当にありがとうございました。 皆様、ブランクがあったとは思えないほどの集中力で驚きました。 そして、以前にも増して高くなっているように見えました。 それぞれにコロナ禍の中で様々な心境をご経験されたからであろうとお察しします。 しかし、全員がマスク着用でヨガレッスンする日が訪れるなんて。 いったい誰が想像したでしょう?! 私はといえば、レッスン用に調達した目立たないベージュカラーのマスクが、口を大きく動かして話すたび下にズレてしまい・・・手作りで高かっただけにショック。 2枚の画像ともマスクを手で押さえて苦労していますね😅 (画像を撮って下さったKamala先生、ありがとうございました) さて、久しぶりのレッスンには、数年前に個人指導でヨガインストラクターのトレーニングを受けて下さったHさん、Jさんが、お忙しいレッスンの合間をぬって嬉しいお顔を見せてくれました。 お2人方ともにヨガインストラクター歴6〜7年のベテラン選手です。 そして、これからセカンドステージに入っていく大事な時期です。 ヨガインストラクターが飽和状態だからこそ、しっかりこの先どうあるかを考えて経験を積んでいかれて下さい。 ヨガインストラクターは、3年継続すれば(間が開くことなく)目を閉じてでもできるくらい身体がこの仕事に十分慣れてくる頃です。 慣れが出てくるので色々な意味で雑になったりすることもありますが、それも大人になるための(笑)ステップです。 とんがった生意気盛りもありだと思います。 私もそうでした😊 しかし、5年以上実績を積まれたらそうも言っていられません。 どのようにキャリアをシフトしていったらよいか、今後の方向性を築いていくことになりますので考えどころだと思います。 このままヨガのポーズ

ユヴァル・ノア・ハラリ氏のインタビューから気づくヨーガの重要性

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6月に政府からリリースされた新型コロナウィルス接触確認アプリ「COCOA」 コメンテータ番組で話題になっていました。 このアプリを使うことで、ウィルス感染陽性者との接触があったかどうかがわかるのだそうです。 「たくさんの人がこのアプリを使うことで感染を防げる!」とありますが、まだ私もインストールしていません。 このアプリをインストールするかどうかの前に、ユヴァル・ノア・ハラリ氏のインタビュー動画(約10分)から、私たちが心がけておくべきことに気づいていきたいと思います。 メッセージの中からヨーガの重要性を発見できると思います。 お時間のある方は聴いてみてください。 5分3秒あたりから、こんなメッセージが流れてきます。 「長期的な観点から、他の大きな問題は監視システムです。」 「私生活と健康という二つの問題のいずれかを選択しなければならず、健康が私生活より優先されるでしょう。」 「人々はプライバシーが全部なくなるでしょう。人々を伝染病の蔓延から保護するという理由でです。」 ここで落ち着いて考えたいのは、肯定的な理由から使われる監視システムの裏面の働きです。 ハラリ氏は続けます。 「他の多くのことを監視させ、例えば、人の考え、人の感情など。 もし、私たちが注意しなければ、この伝染病はこのような監視システムの使用を正当化することになります。」 ここから先も重要なことを述べていますので、心を静めてご覧になってみて下さい。

腰から生まれるレジリエンスの力

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さて、2020年に入り、自然界の威力を見せつけられているかのような毎日が続いています。 人間が高位の界層に触れる機会は、身近なところで言えば神社やお寺、仏教や禅、それらに関する書物、聖書、ヨーガもそうです。 そうした諸々のものを通して、一般生活のどこかにそうした世界が存在することをうっすら意識することができます。 しかし、それらが先立って私たちが存在しているという認識は常にあるわけではありません。 ところが、今年は否が応でも人間以外の存在を認めざるを得ない状況に毎日のように接しています。 アマビエも復活しましたしね。 古代の文明が天災によって跡形もなく破壊されてきた歴史を振り返れば、そこから新しい世界が創造されてきたことがわかります。 人々の価値観も変容してきたように、今私たちもその時期に差し掛かっているのではないでしょうか。 このことを思い巡らす時、インドに初めて行った時に出会ったヨーガの指導者に言われたことを思い出します。 「ヨガとは何か」ではなく、「なぜ、今ヨーガが必要か」ということを語ってくれました。 現代は宇宙暦で言えば春の前の冬の時期。 冬から春への移行期は、冬の間にためたものを出す苦しみが人間の身体にもあります。 例えば、冬は運動不足で暴飲暴食になりがちです。 荒れた内臓は未消化の汚れを出すために、春先の芽吹くエネルギーを使って発疹を出したりして、肌から老廃物を出そうとします。 このことから、良い季節へ向かう前は膿を出すことが必要なのだということがわかります。 そして、ヨガはその時期に耐えられる人間を育て、知性を向上させることで忍耐力を養わせ、破壊から新たな創造をする仕事を人間に果たさせるための能力をつけさせようとしているのです。 2020年にたどり着くまで、スピリチュアルな世界を通して精神世界の理想に接してきました。 精神世界の理想を抱くことも十分に体験してきました。 今以上の自分になることを望む気持ちも十分に経験してきました。 だから今、自己表現の時期を経て次のステップへ移行する時がやってきているのです。 自己実現です。 頭で考えるだけでは、理想だけでは変わらない。 理想を巡らしても開花しないと気づいた人々が、一人また一人と増えていると思い

強さとしなやかさの秘訣、レジリエンス

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ポストコロナ時代の生き方として注目されている レジリエンス 。 「レジリエンス」と検索すると、レジリエンスがもたらす理想に接することができるページがあがってきます。 興味がありそうなページを流し読みで構いませんのでご覧になってみてください。 その理想からどんなイメージを持ちますか? 当方を利用くださるお客様目線で色々なページを拝察した結果、こんな感想を抱きました。 「わかっちゃいるけどできない」。 レジリエンスで実現できる理想的な姿を読むたび、こんな気持ちになりました。 「それができないから苦しんでいるんだってば!」。 理想ばかり掲げられ、読んでいるうちにだんだん腹が立ってきて・・・(私のレジリエンス、スイッチON😅)。 はじめは「レジリエンスがあるといいな」と興味関心から読みはじめても、「私にはムリ」って、途中で閉じてしまうのではないかと思います。 実際に私も読んでいるうちに「あ〜もういい」となって途中でクローズしてしまいました。 なぜなら、理想を掲げられても、概論をいくら読まされても、人は変わらないからです。 私たちに必要なのは、理想より具体的にそれができるようになる手段です。 その前に、レジリエンスがなぜ必要なのか理解できるように、この話から始めていきましょう。 不安にさせる情報に接すると、あなたは自分がどうなるか気づいていますか? 例えば、私の話から理解していきましょう。 私は、動物虐待のニュースに接すると自分のトーンが一気に急降下します。 ヤフーニュースの一覧をスクロールしていると、私のニーズに全く関係なく、世界中の動物虐待のニュースが、様々なニュースに紛れて入ってきます。 昨日は、ライオンの子供「シンバ」が、母ライオンから引き離され、逃げないように後ろ足を折られた状態で、観光客の写真撮影のために人間に扱われていたニュースが出てきました。 自分の日常の裏面に、このように声なき苦しみの世界があることを知ることは必要ですが、いきなり接するとやはり安定が乱れてドキドキします。 ニュースの内容とシンバの画像を機に、自分の心と身体の状態がだんだんと危機状態になっていくのを私は感じていました。 見なきゃよかったと後悔します。 今もこうして書いて