慌てないすべを身につける、恐れにとらわれた時の救急法

恐れの観念の呪縛からの解放。

恐れや不安、緊張を自覚した時、ハッと気づいてどうしますか?

「恐れ」を止めることを考えるのではないかと思います。

しかし、止めようと思ってもなかなかできません。

そうして、止めようとしても止まらない苦しみに発展していきませんか。

ここに多くの方が、エネルギーを浪費して疲れ果ててしまうのです。

そうならないように、視点を変えみませんかというご提案です。

解放しなければならないのは、恐れの感情よりも「呪縛」という状態の方。

今日は、この考えを共有したいと思います。




「恐れ」を感じた時は、このように理解してみます。

「恐れ」の感覚に縛られている。

別の表現をすると、とらわれているという理解です。

この考えを他に応用すると、楽しいな〜と感じているときは、「楽しい」という一つの感覚にとらわれているということになります。

一つの感情にとらわれている状態を解放するという対処法です。

では早速、実行していきましょう!








まず、とらわれた状態から我にかえらなければなりません。

我にかえるという意味は、脳を今ここに戻すということです。

そのため、舌に意識を向けて下さい。

そして、舌の位置を安定させます。(昨日のブログに書いていますので、よろしければご覧下さいね)。



想像で恐れを生み出している脳を、何も起きていない今ここに戻してあげなければ、恐れの感覚が続いていく一方なのです。

そのため、神経と筋肉でつながっている身体って、脳を想像の世界から今ここに連れ戻してあげるのです。

それが、舌を正しい位置に置くことなのです。










恐怖心にとらわれている状態で、全身に意識を向けて正しい姿勢をとることはむずかしくなります。向けてもすぐに恐れの感覚に引き戻されてしまう、そんな経験があると思います。

かと言って、放置しておくと想像がふくらんでいき、実際にそうなったかのような身体の感覚へ発展していきます。

ドキドキ、ワナワナ、震えがやってきます。

そうなる手前で手を打つことが大事です。

そのため、簡単にできる方法でなければなりません。なので、舌なのです。


本来あるべき正しい位置に舌をおいて、呼吸と心臓のリズムを感じとって下さい。

どんなに恐れがもたらす想像が湧いてきても、です。

ここは自分を守る大事なところだと思って、恐れより呼吸を感じているように努力が必要なところです。

想像の恐れにとらわれていくと、必ず姿勢が崩れます。

舌もだらしない姿勢になってきます。

それに気づいたら元に戻す!また離れたら元に戻す!これを繰り返して下さい。


途中で諦めてしまうと想像にとらわれていく一方です。

舌を安定させることで、脳を今に取り戻し、心を安定させる。

これを続けていきます。

そうすると、怒りの手綱が少し弱くなる瞬間を感じる時があります。ここまでは辛抱です。




怒りが弱小化してくると、恐れの余韻が感覚的に残っていても日常生活の動作ができるようになってきます。

はじめはギクシャクするかもしれませんが、実はここに大きなチャンスがあります。

こここそが、忍耐力と意志の力を本当に鍛える場なのです。

ですから、日常的な動作を身体を意識してしっかりこなして下さい。この間も舌の正しい位置を保つことを忘れないで。

そうするうちに、恐れと日常の意識が自然とすり替わっています。

気づいた時には、嵐がすぎ去ったような感覚が全身に訪れています。

脳が恐れから解放されたサインです。

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