絵本で学ぶ子どもの精神世界
前回のブログに登場した小学2年生のAちゃんの哲学講座、今回は2週続いて実施しました。
Aちゃんは、私の横に座って哲学や法則のお勉強をします。
先週は、ルイーズ・ヘイ女史の絵本を使って「心の法則」を学びました。
絵本の1話目を読みながら、「想像」という心の働きについて学びました。
想像するということがどういうことなのか。
物語を通してAちゃんは心の働きを自分ごととして理解していくように学びます。
物語には、ルルという女の子が出てきます。
なぜ、ルルを通して自分ごととして理解するように学ぶかというと、ここに知恵を学ぶ上での法則があるのです。
Aちゃんへの絵本の読み方は、区切りの良いところで止めて、本に書いてあることを実際に自分の言葉にしてもらいます。
例えば、ルルの住んでいるお家を表現する文章があります。
「ヘェ〜、ルルちゃん、こんなお家に住んでいるんだね!」
「Aちゃん、ルルちゃんのお家はどんなお家?」
このように、本の内容に反応する自分の考えや思いを他人(私)にわかるように言葉にする練習をします。
子どものAちゃんには、「こんなことを言ったらどう思われるだろう?」という相手のことを詮索する心や羞恥心がありません。
瞳をキラキラさせて自分の心の中にわいた想いを言語化して私に伝えてくれます。
安心して言葉を紡いでいけるように、私は自分の呼吸を静かにして言葉を発しない花のように待っています。
この他者が与える受容の姿勢を子どものうちに肌で覚えておくことは、健全な自信をそなえた大人に成長するための重要な要素です。
大人が欲求から口にする「早くしなさいっ!」「なんでそんなに遅いの!」「グズグズしないっ!」このような感情がこもった急かす言葉が洗脳になってはなりません。
何をやるにしても潜在意識にあるこの言葉によって突き動かされていくからです。
ルルは、「想像」と「思う」力を使って自分の夢を叶えるためになくてはならない自信を育んでいきます。
Aちゃんに、ルルの行動が自分の行動になるような質問を投げかけます。
「ルルちゃん、「想像」をしていたね。「想像」は、どんなことをしていましたか?」
私たち大人が無意識にやっている「想像」という行為を、言語化するAちゃん。
こうすることで、「想像」という心の働きを、意識して使えるようになります。
智恵は、聞いただけでは「良い話を聞いた」で終わってしまいますが、智恵を生き方にすると高次元の意識を発達させるができるのです。
この指導法は、大人の方の講座でも同じように活用しています。
この文章が何を伝えようとしているのか、受講者の方が考えていけるように講座を展開していきます。
そうすることで、注意深く理解する洞察力、思考力を意識的に働かせることができます。
この心が活発になることで、意識、霊性が向上していきます。
ですから、ただ本を読んだだけだと人間の意識を発達させる刺激にならないのです。
4月開講の秘教実践講座では、受講者の方にこの学び方で智恵を学んでいただきます。
最後に、「Aちゃん、先生と一緒に「想像」をしてみましょうか?」
「何を「想像」する?」と、私。
「先生と一緒にインドに行っているところ!」
ルルがしていたように、笑顔で目を閉じながら2人で「想像」を実際にしてみました。
少しして目を開けて、私は「Aちゃん、何を想像していたの?」
「先生と一緒にカレーを食べているところ!!」
えっ!!
驚きました。
隣で目を閉じて想像していた私も、Aちゃんとまったく同じ想像をしていたからです。。。
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