移動時間も魂の目覚めに大切な時間






昨夜は、「10年に一度の強烈寒波」と警戒を呼びかけるニュースを耳にしながら、東京の降雪を案じておりました。

1年のなかで、今この時期と夏の猛暑のころが最も案ずるところです。


遠方からお越しの生徒さん方の移動の労力は、私も経験してきただけによくわかります。

ほとんどの生徒さんは、「家から遠いところ」「教室まで移動の時間がかかる」というリスクと引き換えにヨーガを実践されています。

だからこそ、大半の人が嫌がるその移動の時間を魂の目覚めに有益に活用しましょう


ヨーガのレッスンを、単なる運動で終始させないために必要な要素があります。

それは、ヨーガのレッスンに対する目的意識。

そして、自分の人生の目標に対する「意志」です。


魂の意識は、目覚めるとその力を思考と感情を通過して最終的に肉体に発揮します。

ですから、魂の意識が喚起される「目的意識」と「意志」の力で活動できるように、肉体を訓練しなければならないのです。


しかし、人生の目標がないと、「目的意識」と「意志」は、日常生活で使われることはあまりありません。

セールで欲しかった服をゲットする、夏までに痩せる、行きたかった所へ行く。

これらにも目的意識や意志の力は発動しますが、物質的な欲求や感情に魂の意識は反応しません。

魂は、精神的なエネルギーで喚起され、目覚めてくるからです。


では、今はまだ人生の目標を探しているところだけど魂の意識を目覚めさせたい、という場合はどうしたらいいでしょうか?

「目的意識」と「意志の力」を精神的に使う。

これを練習していきましょう。


あなたのお家がヨーガ教室から遠ければ遠いほど、前の晩から「明日は教室だ」と意識するでしょう。

その意識を、面倒に感じながら、やっぱり行きたくないなぁと思いながらではなく、魂の意識を目覚めさせるためなんだと考えて使う訓練をしてください。

そうすれば、「あ〜ぁ~」と思っているときとはまったく違い、グッと力が入り体がヤル気モードにシフトされます。

翌朝はスッキリ起きることができ、出かける準備もテキパキできるようになります。

ストレスで疲弊している人、無意識にスマホを眺めている人が大勢いる電車の中で、あなたは夢を抱えた人が放つ迷いのないエネルギーを放って電車に乗ることができるのです。


電車に乗りながら車窓を眺めているときも、何のために自分が電車に揺られているのか、考えてください。

過ぎたことを考えながらボ〜ッと電車に運ばれるのではなく、魂の意識を目覚めさせるために意識的に電車に乗ってください。

そうすることで、精神的な目的意識と意志の力を使う訓練ができます。


私は、ヨーガを学び実践するための移動のすべて、日本国内だけではなく海外に飛ぶときも、同じようにこの意識を胸の内に携えて歩んでいました。

この意識を自分の体から外したことは一度もありません。

私には確かな目的意識と人生の目標があり、この体は夢を運ぶ道具だからです。


飛行機の翼は、私の意志を実現するために必要なところへ運んでくれるもの。

長い車体の新幹線は、私の人格の意識と魂の意識を融合させるためのライン。

飛行機の乗り継ぎを待機しているときも、異国の地で私ひとりでいても、今の自分になっている夢と一緒でした。


この地上のすべてを、私の人格の意識と魂の意識を融合させるための手段ととらえれば、すべてがヨーガの成就のために用意されていることが見えてきます。

そうれば、感謝の心で満たされながら、移動の時間は創造的に想像する時間になります。


この寒い時期の教室までの移動が、あなたの心までも冷えさせてしまわないように祈っています。

外気は最強の寒波でも、魂の意識と融合せんとするあなたのその意識には、消えることのない燈明を灯していてください。



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