魂の情熱は、時間ニモマケズ距離ニモマケズ





今年は日曜日のクリスマでした。

夕暮れがおしせまるなか運転していると、個人指導を終えた生徒さんから「無事に新幹線に乗りました」とメールが届きました。

西日本へ向かう新幹線の車窓を横目にメールを打っている姿が目に浮かび、安堵の笑みがこぼれました。


個人指導のため、遠路をお越しくださる方の帰路は私自身の帰路でもあります。

心の落ち着きを保ったまま無事に帰れますように。

時計を見ては「もうそろそろ着いたかなぁ・・・」と考える習慣は私の一部となり、気づけば20年以上がたちました。


お帰り際では、ギリギリまで水の入ったボウルにお豆腐を入れて小さな子どもなは持たせるような、そんな親心になります。

途中で水をこぼしてしまわないように、お豆腐を落として崩してしまわないように、両手でしっかり抱えながらお家にたどり着けるように。

そう祈る気持ちです。


さて、当教室には西日本へ向かう新幹線と同じ時間をかけて西東京から通ってこられる生徒さんがいます。

雨ニモマケズ風ニモマケズのように物理的なハンデを超えて。

そんな情熱を秘めた生徒さんのヨーガ個人指導6回コースが、クリスマスを目前に無事終了いたしました。

一般には、家から近い方が良い、最短、時間がかからない方が良いといった価値観があります。

しかし、距離や時間が人間の心を育ててくれる場合があります。

自分の心を育て、魂と融合するまで意識を高めていくヨーガにおいては尚さらです。

距離や時間といった物理的な障壁にめげず、逆にそれを管理できるようになったとき、外界に気分をコントロールされる弱き立場を克服できます。

そうして人は強くなっていくのです。

自分の足で通ったことから身についた強さが、あなたを裏切ることは決してないからです。


個人指導6回を終えて、今実感していることは「忍耐力」がついたことです。あきらめない、投げ出さない、そして受け入れる「力」です。

指導が始まるまえ、自分の課題を2点掲げました。1つは、妄想からの恐怖心の克服
もう1つは、人間関係を良好にさせることでした。

個人指導の初日、先生は「◯◯さんのヨーガを始めます」と仰いました。その神聖な言葉から、学びのスイッチが入りました。

自分の身体を客観的に観られるように、自分の身体を意識的に使えるように。基礎の姿勢を作るレッスンが始まりました。グループレッスンでは伝えきれない細かい動きを丁寧に教えて下さいました。

指導を終える時にはいつも、“ 静か ” そして “ 無 ”を感じました。何も思考が入ってこれないのです。そんな心地を忘れまいと努力しました。


「姿勢が変われば、思考が変わる」そう言われた先生の言葉通り、少しずつ物事の捉え方が変わったように感じます。以前の私なら投げ出していたことを、今はあきらめません。

そして受け入れがたいことを受け入れる寛容さ、抗うことなく耐える力、自分本位ではない、利他へと捉え方が変わってきました。

なぜそうなれたのか。。。今起きている全ては、良いことも悪いことも私にとって最善へ向かわせるためのものだと、そう思えるからです。

就寝時によく起きていたパニックは、最近では起きていません。不安がなくなってきたからでしょうか。あの “静けさ” の感覚が安心させてくれているのかもしれません。私には戻れる安心の場所がある、そんな感覚です。

姿勢が崩れたら、正しい姿勢に戻すように。不安な思考に揺れても、自分の安心の軸に戻れるように。そんな基盤が身についてきました。持続できるように、これからも努力し続けます。

私の課題は、明らかに改善されています。畠山先生、本当にありがとうございました!先生は時折、私の心を響かさせる言葉を掛けてくださいます。

心から、感謝致します!!


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