精神世界に必要な靴

私たちは成人した大人です。社会での生き方も、社会生活の営み方も知っています。

それなのに、なぜ精神世界となるとわからなくなる、迷ってしまうのでしょうか。

社会の道理を理解できる頭があるのに、どうして精神世界になると思考も理解力も追いつかなくなるのでしょうか?!


これは、私たち自身に問題があるというよりも、精神世界を理解できるようになるための教育を受けてこなかったからだと考えています。

私たち現代人は、大人になって頭が固くなり始める頃になってやっと智恵を学ぶ必要性に気づくものの、まったく頭に入ってこないという壁にぶつかります。

ここから迷いの道が始まっていくのです。


精神世界という抽象的な知識を読む力、咀嚼して理解する能力、自分に応用する力がないうちに、精神世界の知識を手にとっても見えてこないのです。

ですから多くの場合、感覚的に理解することで理解したこととする傾向があるのです。

しかし、精神世界は、抽象的な思考を使って理解する知識のため、感覚では理解できないから、理解したつもりになってしまうのです。


その結果、何年か経って自分を客観的にみたとき「いろいろなことをしてきたけれど何も身についていない」と気づきます。


今日9月3日は、精神世界ゼミ「入門コース」土曜コースの初日でした。

参加者のおひとりの方が、同じように「色々学んできたけれど、何も身についていなかった」と打ち明けてくれました。

とても勇気ある言動だと思います。


見てみないふりをしないで、一度立ち止まって正直に今の自分に気づき、現状を認めることからこそ道は軌道修正され、身になる道を歩み始めることができるからです。



内面の精神的な成長は、「魂とつながる」「宇宙とつながる」などいろいろな表現がありますが、いずれにせよ実現することを望んでいるなら避けたいことは、闇雲にあれこれ手を出すことです。

無秩序に学んでいくと、よけいに道が長く遠くなるばかりか一向に進んでいかないからです。

スタート地点に立つこともできません。


いろいろな方のお話を伺っていると、今この段階にまだ必要のない知識に手を出しているケースが多く見られます。

理解できないことは、どんなに本を買って読んでも身になりませんし、成長の促進剤にもなりません。

身になる、成果、成長という結果は、今必要なことに取り組むことでのみ達成できます。


入門コースでは、これまで取り入れたけれども理解に辿り着けないまま「なんとなく」の理解で残存している知識の断片を片付けながら、頭の中を整理整頓していきます。

ガラクタが散らかっている限り、理解する能力は発揮されないからです。

散らかった部屋に目をやると、どこから手をつけていいかわからない・・と一瞬、途方に暮れますよね。


同じように、理解が中途半端になっている未消化の知識が、自分の中にあればあるほど、どうしていいかわからない途方に暮れる感覚が、エネルギーとして体にあるので先に進んでいけなくなるのです。

こうなると、同じところをぐるぐる回っているような状態になります。

ここは、なんとしてでも整理整頓して、この悪循環を抜け出していかなければなりません。


軌道修正は、エネルギーを要する作業ですが、取り組む価値はおおいにあります。

整理整頓されればされるほど、視界が開けてきて、思考も明確に働くようになってきます。

ですから、本当に自分に必要なことがはっきり見えてくるようになるのです。


このときですよ!

精神世界に必要な行動力、やり遂げようとする意志の力が出てくるのは!

これは、登山に専用の登山靴があるように、道に必要な靴を手に入れることになるのです。


ぜひ、入門コースを通して、この靴を手に入れてください!!


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