Eさんのヨーガレッスン体験記
今日は、6月から当教室でヨーガを始められたEさんのレッスン日誌をご紹介いたします。
心と体の反応を観る。
この観察の意識を持続させていくヨーガを通して、Eさんの心情が、暖かさから感謝へ安心感へと変わっていく様子が文章から伝わってきます。
※ 心と体の反応、認識のあり方は千差万別。
Eさん、手記をシェアしてくださり、ありがとうございました。
初めに、マットの上に仰向けになりました。
片方の手のひらを下腹部に乗せ、もう片方の手のひらは、小指を瞼の上に乗せるようにしておでこに乗せます。
呼吸をしていると、手のひらから血の流れや体の動きを感じました。
手の暖かさで体が緩んで、安心してくるのがわかります。
次は、みぞおちに手のひらをのせました。
おでこに乗せた手は、喉にのせて呼吸しました。
吸う時は、肩から首の筋肉が少し動き、胸が広がって鎖骨の動きを少し感じます。
吐く時は、肩から首までの筋肉が少し緩んで、鎖骨が沈んでいきます。
みぞおちにのせた手が、呼吸と一緒に動いていることを感じることが出来ました。
手の暖かさでみぞおちが暖まり、少し普段の疲れが取れていくのがわかります。
心臓のあたりに両手を重ねました。
心臓の鼓動や動きが手からつたわり、血液が流れる振動が感じられました。
体の流れ、自分の体が動いてくれていることを感じ、体への感謝を思いました。
仰向けから体を起こし、座って合掌しました。
祈りと感謝の気持ちで目を閉じます。
広い心の奥底まで高いところから見渡せる、そんな自分になったような感覚でいました。
すると先生が、「自分で自分をただ観ている、この観ている自分に意識を合わせていく」と仰ったのが聞こえてきました。
座って合掌している自分が、実際にどんな姿勢でいるのか想像してみました。
心を見渡せる場所で自分を観ている、そんな自分がいるのを感じました。
そうすると、だんだんと自分の体の2mか3mくらい外側に、自分を包む丸い自分の意識のような何かがわかり、その丸の中でただ集中している自分がいるのを感じました。
その意識でヨーガを続けていると、目を閉じているのに、一緒にレッスンを受けている方の動きが感じられました。
動きの速度は違えど同じ動作をしている「一体感」のようなものを感じます。
それぞれが自分と向き合い、集中していることもわかりました。
心地良さ、安心感を、自分の体で感じることができました。だから集中することができました。
今度は、座って開脚をして、両手を体の前に置きました。
そこから前屈していく体を観察します。
前かがみになっていく度に背中、腰の後ろ、両脇の筋肉、足のつけ根、脚の後ろの部分が伸びる。
少し痛い。
体を前に倒していくたび、胸の骨が広がり、お腹に圧がかかっているのを感じます。
呼吸をします。
吸う時は、肋骨の内側の骨と筋肉が広がりたいけれど広がりづらい。
吐く時は、広がった肋骨がしぼんでいってお腹も凹んでいくから、お腹にさらに圧がかかり、脚の後ろ側にもストレッチがかかりました。
息を吐いたときの方が、体は前に倒しやすい。
腰も背中も、脚の後ろ側も、さらに伸ばせることがわかります。
普段よりも、骨盤の動く範囲、背中の伸びやすさが大きく違いました。
下半身が安定したことで、ストレッチされる部分が増えたことにびっくりしました。
いつもレッスンの最後、瞑想をする時、自分の体が社であるのを感じます。
今回のレッスンでは、自分自身の安心した空間の中で、その社のまわりにたくさんの木が生えているような気がして、不思議な気持ちでした。
安心感と集中によって、体の状態がいつもと違うのを感じました。
ヨーガが終わったあとも、ヨーガの最中と同じ意識でいられる時間は長かったように感じています。
目を力ませなくても開きやすく、街中を歩いていてもあまり気をつかうことなく、緊張もなく帰れたことも良かったです。
感謝の気持ち、人やものを敬う気持ちがすごく大きく嬉しい。
力んでいない体と心の状態は、ものすごく気持ちが良いです。
これまでのレッスンでは、少し痛かったり辛いと他の場所に力が入ったり、力んでしまいます。
でも、今回のレッスンでは、痛くてもそのまま力を抜いていられる、そのまま痛いなーって思っている自分を観察する、このコツが少しつかめた気がします。
レッスンが終わり先生が、「今日は深くレッスンが出来たのよ。今日のヨーガは出会いで、今回の経験を自分のものにして、次からも今日と同じように自分で集中できるようにするのよ」と仰ってくれました。
今回のレッスンを通して、レッスンの後の効果が毎回違うことの疑問がとけました。
そして、素晴らしいレッスンを教えてくれた先生、レッスンをご一緒したお相手の方、色々なめぐり合わせに感謝を感じることができました。