高次の意識を開発する成長段階
人間は、いつかは必ず意識の開発に取り組まなければならないように進化の種が内臓されています。
「意識?!どういうこと?!」なんて反応がわいてきたとしても、誰もが意図的に自分の意識の発達に取り組むように設計されているのです。
それが、今生になるか来世になるかは人それぞれに時期があるだけのことです。
いざそのときがやってきた時のために、意識の成長についてわずかでも知っておきましょう!
「高次の意識」といわれる意識状態があります。
この言葉だけを見ると、「怪しい」「スピリチュアル?!」「怖い」そんなイメージがわいてくるかもしれません。
なぜ、知る前からこのような反応が出てしまうのでしょうか?
人間の意識は、発達段階が低次の段階にあるときは、まだ知らないこと、理解不能なもの、一般に知られていないもの、未知のものに対して、猜疑心や不安を抱きます。
怪しいイメージが頭のなかを占領してしまうと、抵抗感が出てきます。
こうして真の意味を知る前に、知る機会を遠ざけてしまうのです。
根拠のない「怪しい」「怖い」というイメージがあると、前進する力を奪われます。
自分のなかのイメージを、言葉がもつ本来の意味を知って健全な理解に変えていきましょう。
では、次の文章から日常をふりかえってみてください。
怒りや恐れ、不安などの感情にのみ込まれているとき、まともな考えは浮かんできますか?まともに考えることはできますか?
「あの人はこうだからこうだ」というように、決めつける断定的な思考が自分のなかにあるとき、ものごとを良好に運ぶ考えは浮かんできますか?
まともな感情がわいてこない、まともな思考が働かない。
感情と思考そのものが悪いように思えます。
しかし、感情も思考の働き方も意識状態によって変わるものなのです。
「働き」には、低次・高次、ハイ&ローというように二重の働きがあります。
この法則は、私たちの意識にも当てはまります。
ですから、低次の意識・高次の意識があるのです。
低次の意識は、動く、繰り返す、習慣的な反応や感情・思考など、ルーティンワークに使われます。
一方、高次の意識は、考える、表現する、新しいことを発想する、物事を創造する、このような能力を意識的に行っているときに使われます。
日ごろ、どちらの意識状態にあるでしょうか?
低次の意識状態は、自動的な活動状態にあるときに優位になります。
しかし人間は、ただ自動的に動くだけではなく意識的に活動し、その自分を観察しながら、気づきながら、新しいことを着想しながら活動していけるように発達していかなければなりません。
このとき必要になるのが、高次の意識の開発です。
高次の意識を開発することによって、自動的な活動から意識的な活動に切り替わります。
習慣的なものの見方や反応が、新しいものの見方と気づきに変わります。
知らないことに対する猜疑心や抵抗感、拒絶感が、「開かれた心」「オープンマインド」と言われる心に変わり、未知のものを知ろうとする好奇心、探究心、情熱に変わります。
高次の意識を発達させればさせるほど、低次の意識状態にあるときの感情と思考の状態は自然に変わります。
今はまだ「高次の意識」という言葉が一般に定着していないため、自分には関係ないものと感じられるかもしれません。
でも、もしも自分の感情と思考に悩まされていたら?
そして、感情と思考を変えようと思って色々やってみたけど変わらなかったら?
次に取り組むべきところは、「高次の意識」を開発することではないでしょうか?
その時期なのかもしれません。
次回のブログでは、高次の意識を開発するヨーガのレッスン方法についてご紹介していきます。