五感をコントロールする意志の強さ
人間は、SNSや他者の言動、環境など外界の情報を知覚する五感と、それを情報処理する心から生み出された想像を事実のようにとらえます。
なぜ、想像上であるにもかかわらず、頭の中ではまるで事実のように感じられるのでしょうか?!
それは、臓器があるからです。
臓器は別名「チャクラ」として知られるエネルギーを受発信する場です。
五感で受信した刺激をもとに心が考えをめぐらす。すると、その考えを専門とする臓器に思考のエネルギーが集まる。
そこからホルモンや化学物質が放出される。これを人間は感情として知覚します。
これが良い感情なら良いですね。恐れや不安、忘れたい記憶がもとになって生まれている感情だったらどうなるかと考えたことはありますか?
それが、毎日毎日続いていたら?朝起きた瞬間から、いつもと同じ想像や記憶の回想が始まり、そこから発生した感情を身体で何度も体験していたら人間はどうなるんでしょう。
この状態を、ヨギ(賢者)たちは「囚われの身」「束縛」と言い表しました。
そして、そこから「自由になれ」と。
確かにそのとおりなのですが、実際に怒りが身体にのぼりつめ頭がカッカしているときに、そして「あぁなったらどうしよう」と想像したばかりに心臓がドキドキして感覚が麻痺するほど今ここにいられなくなったときに?!
どうやってここから自由になれるのかと思いませんか?
あなたに進化することを進める理由はここにあります。
自らのホルモンに操作されて怒りや不安の感情にのみこまれていても「ハッ」と我に返ることができるのは、低位の働きを制する高位の意識にスイッチが入ったときです。
高位の意識を目覚めさせ、低位から高位に自由にシフトできるようになればいいのです。
この具体策があります。自律神経に働きかけられるようになることです。
この技術を身につける入り口は、五感の働きを鎮めること。
ここ最近の記事で取り上げている「紐ヨガ」の最初のプラクティス「動きと呼吸を合わせる」ことをします。
これを行うと神経の働きが落ち着きます。五感の働きが鎮まり、心の働きも鎮まるため、五感の刺激をもとに想像する心の働きが抑えられます。
なんてことないように聞こえますが、この能力があるかどうかが今ここから進化していくかどうかの瀬戸際です。
物事に過敏に衝動的に反応する動物的本能から、物事を観察する精神的な意識にシフトしていく関所です。
「あ、また激怒しちゃった」「あ、またあることないこと考えて憂鬱になっていた」と後から気づくことができたら、先述の「囚われの身」「束縛」の状態になっていたんだと気づいてください。
これを繰り返せば、「囚われないようにしよう」という意志が芽生えます。
この意志が芽生えさえすれば、囚われから解放する道すじをあなたの内側の魂がナビゲートして解放する手立てを引き寄せるでしょう。