誰も教えてくれなかった瞑想、マインドフルネスの注意点

 ただ目を閉じるだけで人は楽になれるのか?

覚醒すること、目覚めるとは、どういうプロセスをたどって達成できるのか、正しく知っていきましょう。これらに対する勝手な期待を抱いて、思ったとおりにならないと、裏切られたような気持ちになって落胆してしまうからです。

「覚醒のヨーガ」P25/畠山桂子著

「瞑想」この行為に関する巷の情報は、多くの場合メリットだけ取り上げられ、表面的に良い面だけしか見せられていません。

瞑想するということは、自分の苦悩の根源も理解していくということです。

「瞑想すると楽になる」ということは、自分の生きづらさの根源と苦しみの正体がわかるから楽になるという意味です。

ですから、瞑想の道中には多くの精神的チャレンジがあります。だからこそ精神的に強くなれるのです。ヤワな意思が強くなり、確かな忍耐力がつきます。

瞑想のプロセスをしっかり学び、理解してから着手してください。

そう言われると、面倒くさそうに思えるかもしれません。そんなことより早く目を閉じた方が良いだろうと考えるのは素人判断、これこそが心の甘さです。

この状態で目を閉じても心の世界に一蹴りされて終わります。

必要な準備をせずに目を閉じて、「瞑想してもうまくいかない」と言っている人は少なくありません。しかるべき結果だということに気づかなければなりません。

事前のステップを踏むか踏まないかは、瞑想が迷走に逸れていくか、人生を好転させる手段になるかどうかの運命の分かれ道です。


知っておくべき「マインドの正体」

高次の意識に覚醒していくときに、ないと先に進んでいけないものが、マインドについての理解です。マインドの働きについて知れば知るほど、知らずにいたから生きづらくなっていたことが手にとるようにわかります。

「覚醒のヨーガ」P31/畠山桂子著

「覚醒のヨーガ」は、マインドに無意識で生きていることに目覚めること、ここからスタートしていけるように導いています。

どれだけ自分の心に無意識で生きてきたか、ここに目覚めるための本とも言えるでしょう。

「感情に悩まされている」「自分の反応が過敏で苦しんでいる」「思考が次から次に沸いてきて止まらない」「母親に言われたことが頭から消えない」

「生きづらい」「つらい」という悩みを解決していくときは、「生きづらい」という感情的な体験をしている段階を超えていかなければなりません。

そのため「覚醒のヨーガ」には、心の仕組みが何重にも噛み砕いて書いてあります。

生きづらい、苦しさの中で読むなんてできないと思われるかもしれません。あなたがそうやって両手で目を覆っても、私はきっとあなたの横で心の仕組みを語るでしょう。

この知識ほどのお守りはないからです。あなたが内面の世界に向かっていく際の・・・。


生きづらさを感じたときが覚醒のチャンス

人間は、感覚的に「なんとなく嫌」「なんだかわからないけど苦しい」という曖昧な気づき方では、乗り越えようとはしないものです。

「覚醒のヨーガ」P43/畠山桂子著

「覚醒」には二つの意味があります。今まで知らなかったことに目覚めること。そして、今まで潜伏していた能力を表面化すること。

本書の覚醒は、まず自分の心の働きに目覚めること、それから、眠っていた能力を持っていたことを実証していくこと、この二つがあります。

どんな苦しみ、生きづらさにせよ、その正体をしっかり見極める。この前提がないままでは先に進めません。堂々巡りの結果になります。

このハードルを越えるため、「覚醒のヨーガ」の中にマインドに関する必要最低限の知識をギュッとまとめました。

どのように心に対する知識をつけるかというと、ただ知るだけではなく、心を道具として認識できるように知っていかなければなりません。この認識に至れるように書かれてあります。

読むたびに自分の意識と心との間に距離ができ、一歩引いてみていけるようになり、客観的にみることができるようになることが本書から得られるメリットです。

意識が高まるということは、あなたの認識が変わることです。まず、自分に対する反応と認識を変えることから始められるように、自分の心がどのように働いているか、これを理解できる目を養ってください。

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