子どものエネルギー源はお母さんの安心感

 梅雨空の中、庭の紫陽花だけは喜んで七色の花を咲かせています。

そんな中、先日のヨーガレッスンの後ひとりの女性が満面の笑みとともに放ったその一言が、今もこの胸に紫陽花のように広がっています。

そのひと言とは、「私がヨーガを行った翌日、Mくん(息子さん)が学校に行くようになったんです!ヨーガのおかげです!!」いったいヨーガのどこにそんな魔法があるのでしょう?

子どもを学校に行かせる魔法などありません(笑)。魔法になったのは、お母さんの安心感です。ヨーガを通して引き出した純粋な安心感。

これが、生来子どもに宿る困難をのりこえ前に進もうとする意志を引き出す力になったのです。

当方はヨーガ教室ですが、子どもの教育問題に直面されているお母さまと接する機会が多々あります。

なぜヨーガ教室に子育ての悩みを?

一般常識とは別の方向から、つまり、本来ヨーガとは普遍的な生命の法則、人間進化の法則から一人の人間をみる人間教育だからです。

子育てに悩んでいらっしゃるたいていの方が、一般常識から子どもの動向を判断し、感情的に向き合われている傾向がみられます。

しかし、子どもは私たち大人が理解するように理性をもって理解できないため、大人の観点であれこれ要求しても期待するようにはいきません。

では、どうしたらよいか?!こう考えてみませんか?

子どもの今現在の思考回路とものごとの判断基準に、新しい理解を取り入れていくときベースになくてはならないものがあります。

それは、安心感です。

一般的な安心は、ゆっくりリラックスしたイメージがありますが、実際は揺るがない大地のような力を指します。ですから、教育者、親、人を育てる人ほどこの力が自分になくてはなりません。

人間は、この力が根底にあってはじめて心も身体も新しい挑戦に向かっていくことができるようになるからです。

この基盤が自分にも子どもにもそなわらないうちに新しいことを子どもに取り入れさせようとしても、上手くいかなかったのではないでしょうか?

子どもは大人の私たちのように自分自身で安心を得ることができません。ですから、周りの大人や環境、とくに一番近い両親、母親の安心感から安心をもらいます。

それが、彼らの生きる力、ものごとを成し遂げていく意志の力になるのです。

さて、では、なぜお母さんがヨーガを行なったら子どもは学校へ行けるようになったのでしょうか?

ヨーガを通してお母さま自身の安心感が引き出され、その安心感に子どもが反応して自分も安心できた、そしてその安心感から目の前の課題に向き合う意志の力が芽生えたと考えることができます。

なぜなら、安心感は魂の力が身体に及んだときの最初の兆候です。魂の力ですから、他に影響を与えないはずがないのです。

お母さまが率先して安心することは、子どもの生きる力になります。

この生命の基本を、すでに母となられた女性たち、そして未来の母なる女性たちが知ったら、子どもの人生も大きく変わります。


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