学校では教わらないことをヨーガで学ぶ

 当教室で上級ヨーガを実践している生徒さんは、なんと小学1年生の女の子です。

個人指導でヨーガのレッスンを受けるため、お母さまと一緒に電車に乗ってリュックを背負って通ってきます。

なぜ上級ヨーガかというと、「精神的な成長のためのヨーガ」を行っているからです。

いろいろな意味で大人顔負けです。

当教室は靴を脱いで入っていただきます。その靴の脱ぎ方、脱いだ後の靴の並び方、この所作が一番綺麗です。

さて、7歳の子どものヨーガ個人指導、当教室ではどんなことをしているのでしょうか?

ヨーガ専門教室ならではの体を使って行う「心の教育」をご提供しています。

なぜ子どものヨーガを個人指導で行うのか?皆んなと一緒にポーズをするのではないの?

それでは、わざわざヨーガ教室に来る意味がありません。

心の作法、礼儀、いのちの教育という一般的に学べないことを補えるのがヨーガ専門教室です。

一般の義務教育ではできない、個人の才能の芽を引き出すことを実行できるのが「ヨーガ指導者による教育」です。

なぜ、このような教育ができるのでしょうか?

ヨーガは成長法則です。この法則を一人一人に当てはめて指導できるように、ヨーガ指導者は長年かけて訓練するからです。

さて、子どもが持っている「資質」と「性質」は皆それぞれ違います。

ですから、望ましいのはその子に合った内容、その子の感性がときめく話し方、その子が興味がわくプログラムの進め方、能力の引き出し方と一貫して行うことで、その子の個性が輝いてきます。

当教室では、子どもの才能が芽生える瞬間に親御さんも立ち会っていただけるように、指導中はご一緒していただきます。

子どもの才能を引き出す方法は、英才教育のように、みんなが同じプログラムを行って、みんなが同じ能力を身につける方法もあれば、その子だけが持っている資質と才能が目覚める基盤を築くという道もあります。

才能、能力というものは土台があってこそ芽生えるものです。

ですから、能力の芽がでる子どもの時にこそ、正しい姿勢と呼吸ができるように教育してあげること。

これは子どもへの何よりのギフトです。姿勢と呼吸は、脳の状態を左右するからです。

さて、7歳のミニヨギーニは「教室に神さまがいるよ」と教えてくれました。

どこにいるのか訊ねると、壁にも天井にも、床にもいるよと言います。

「じゃあ、神さまにありがとうってお礼を伝えましょう。神さまとお話しするときはこうするんですよ」

合掌と目を閉じること、深く呼吸をすることを行いました。こうして集中力のトレーニングへ誘導します。

私が「神さまは、まだいますよ」と言うと、まだいるの?という表情が返ってきました。

「先生の中にもいますよ、ほら、先生の胸を触ってごらん?」私の左胸に手を当てて心臓の音を感じてもらいました。

「ね?いるでしょう?これが神さまですよ」

私の心臓の鼓動を小さな手で感じとったときのミニヨギーニの目には、何の疑いもありません。

先生の中に本当に神さまがいると信じていることが瞳の輝きから伝わりました。

「じゃあ、次は自分の中の神さまを探してみましょうか?」

自分の中にも神さまがいること、それを自分の体で知ったミニヨギーニの喜びの表情は、まるでディズニーアニメに出てくる無垢で好奇心が豊かな主人公を見ているようでした。

「今度は、お母さんの中の神さまを探してみましょう」

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神さまは人間みたいに言葉を使わないかわりに、心臓の「トクトク」という音になってあなたにいつも語りかけているんですよ。

だから、いつも自分の胸に手を当てて「トクトク」を聞いていてね。

そうすれば、大人になって何があっても大丈夫だから。

「相手の中に神をみる」

7歳のミニヨギーニは、このヨーガの教えを理屈で覚えるのではなく体を通して会得しました。

神聖な概念を、言葉で覚えるのではなく体で悟ることで、自他ともに大切にできる人間に育っていくでしょう。


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ヨーガでは「今生で本当のヨーガに出会う人は前世できちんと準備をしてきたからだ」と言われますが、それは本当かもしれません。

なぜなら、ミニヨギーニは、前回のレッスンの帰りに寄った古本屋さんで選んだ本が、ヒンディー語で綴られた「クリシュナ」の本だったからです。

誰から教わるでもなく、自分で選んだそうです。

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そして、誰から教わったわけでもないのに本の中の水色の人間を指して「この人は神さまなんだよ」とお母さんに教えてあげたそうです。


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