人類はパワーヨガから愛のヨーガへ
本日2回目の投稿になります。
ウィズコロナ、アフターコロナ。
収束が見えないと言われるようになった今、ウィルスとどう共存していくか、そう考えた時に思い浮かぶのは「免疫力」です。
ヨーガは自然治癒力や免疫力を高めるという認識はすでに多くの方がお持ちだと思います。
今、みなさんが実践されているヨーガがその手段になるように、今ここでヨーガを再検討してみましょう。
多くの方が親しんでいるヨーガが、ポーズ、呼吸、リラックス、瞑想、このセットだと思います。
スポーツとヨーガは違うということは理解されていますか?
スポーツは勝ち負けの世界です。そのため、筋肉を鍛え、強くします。
ヨーガはまったくその逆になります。筋肉を鍛える、強くしたりするものではないのです。
身体を使っていかに心をリラックスするか、このスキルを体得します。
ここで出た「心」には、脳の状態、自律神経の状態、心拍数の拍数も含まれています。
なぜなら、これらの状態が心に反映しているからです。
これらが統一して落ち着いたレベルに達した結果、リラックスという感覚になります。
感情的には、優しくなったり、落ち着いたり、穏やかな心境になります。
その結果、内分泌や自律神経の状態が整えられ活性化されていくわけです。
ですから、活性化と精神的な状態はイコールなのです。
では、自然治癒力や免疫力が活性化されている時の精神状態は具体的にどんな状態なのでしょう?
その象徴になっているのが、仏像やお地蔵さんです。
彼らの表情を思い出してみてください。
外からも内からもどこからも影響を受けていない様子が表現されていませんか?
外からというのは、自分以外の外側の状況です。
内からというのは、感情や思考、記憶、身体の状態など自分の中からわいてくるものです。
今、人類レベルで直面している新型コロナウィルスの問題は、人間から冷静な状態をどんどん奪っていくまで勢力を増しています。
ブラジルでは、車1000台とオートバイ2000台、トラック200だいが加わり隔離反対デモが行われことがニュースになりました。
長期にわたって緊迫状態におかれると、もう自分の耐久力しか頼れるものがなくなります。
冷静な判断や行動を見失うことは、ほんの少しの弾みで誰にでも起こり得ることなのです。
ですから、自分で自分を制御できるように訓練しておかなければならないのです。
自然がもたらす大きな災害は、人間に大きな精神的乱れと秩序の乱れを同時に引き起こします。
不安や恐れが極限を迎えると、攻撃に転換してしまうのは人間の心と身体のシステムです。
私たちが自分自身のシステムを、自動的に働かせている限り、いつ爆発するかは自分自身でもわかりません。
その結果、悩まされているのが今の私たちの状態です。
まず、この状態を自覚しない限り、今おかれている状況から力をつけて生きる力にしていくことはできません。
人類は、コロナ禍から新たな人間に進化していかなければならないのでしょう。
その手段になるのが、ヨーガだと思っています。
そして、このヨーガも古来のヨーガをそのまま扱っても今この時代には通用しません。
ヨーガそのものも、コロナ禍によりパラダイムシフトさせなければならないのです。
まず、自分の中の自動装置を自分の意志で動かせるようになるための訓練をします。
その過程では、ヨーガのゴールに適切な能力が身につくように練習する必要があります。
では、その能力は何かと言ったら、
肉体的には、自然治癒力・免疫力・自律神経の健やかさ。
精神的には、心のセルフコントロール。 *簡単に説明しています
これらが総合してそなわった時、新たな力が生み出される仕組みになっています。
そして、新たな力がある一定のレベルに達すると「愛」という質が作動するようになります。
愛は、一度作動するとどんどんレベルを上げていけるとても素晴らしい資質です。
私たち人間に生来そなわっているものです。
この生得財産を意図的に、自発的に高めていくのがヨーガなのです。
「目的という大事なものを忘れないで」と歌っていましたね。>>RPG
愛の指数が高まれば、人間の心と身体は「調和」に向かって動くようになります。
愛の指数が低いと、「分裂」「崩壊」の結果をもたらす働きをします。
心と身体が調和に向かって働くようになれば、私たちの思考は利他的になり、自分のことも他人のことも思いやるようになります。
愛が発動するとさらに良いことは、そうしなくても自然とそのような働きをしてしまうという点です。
一人ひとりがお互いのことを考えて行動する社会を建設することが、アフターコロナ、ウィスコロナを生きる私たちに必要だと考えています。
しかし、これは一人で思っていても実現されません。
多くの人が同じ気持ちを持ち、グループ意識で取り組まれないと実現されません。
国会にヨーガが導入される未来像を地球に残して逝きます。
今日のブログから、人間が愛を体現するということは、理想だけでは実現できないということを理解していただければ幸いです。
心と身体、そして身体には神経や脳も含まれていて、それらも含めて身体とみて、それらが愛を体現できる状態にするのがヨーガであること。
そして、愛を体現できる心も準備しなければなりません。
この準備が、心のコントロールです。
詳しくいうと、まずは自分の感情と思考をコントロールできるようになること。
心は身体につながっているので、どれか一つだけに取り組むとうまくいきません。
例えば、怒りをコントロールしようとしたり思考を変えようとすることです。
この問題は、心と身体を一つのものとみて同時に取り組んでいきます。
今ここに書いていることは、精神的な成長を望んでいる方にも当てはまります。
精神的な成長の発芽は、自分の心と身体を自制できることがスタート地点です。
そして、精神的な成長の指数も愛で測っていきます。
愛の指数を上げるため、これまでの肉体のヨーガから、愛のヨーガへシフトする時です。
愛のヨーガは、自分個人だけのためではありません。
苦しんでいるすべての生命のために行います。
この苦しみを通過したら愛のヨーガに努力していきましょう。
決して落胆な道ではありませんが、人類救済にともに取り組んでいきたいと思います。
よろしくお願いいたします。