ヨーガのギフト

ここ数年間、私は何百人もの方々と

ヨーガを通じて心の癒しに取り組んできましたが、

これまでの様々な経験のおかげで、

心の傷と体の関係

なぜ人はくるしむのかについて

ヨーガを通じて探求することができたように思います。



30代最後の歳にヨガ業界を退きましたが、

あのままスタジオインストラクターを続けていた限りでは

決して知ることのできなかった

癒しの技法に取り組み

訓練されてきたのだろうと

やっと本当の意味で今日までの人生を理解できたように思います。

それは、

名もないスクールも持たない養成講座でした。

講師は宇宙。

カリキュラムは人生に現れる出来事でした。

これまで共に心の癒しに取り組んできた多くの魂に

私は今

心の底より感謝申し上げます。





スタジオという限られたスペースではない場所で

ヨーガを目の前の方に教えてきたこの数年間。


スタジオの中では決して明かすことのできないであろう

心の痛みを言葉にして下さった方々との出会い。

そうした日々の中であったから、

私はこのヨーガを発見することができたのだと

感謝の気持ちしかありません。

今後は、このヨーガを

多くの人々と共有していくことを考えています。

これから少しずつ進めていくことになりますが、

人とのご縁を大切にしながら

形にしてまいりたいと思います。





そんな意味深い過去であったと気づかせて下さったのも

やはりヨーガを学んで下さる生徒様でした。

指導者の養成講座にご興味を持って下さり、

受講を希望して下さった生徒様から

こんなご質問を頂きました。



・指導者になる予定はないけれどヨーガを深く学びたい

・心のことがもっと知りたい

・人間のことを深く知りたい

・精神世界を学び実生活に役立てたいetc...




私がインドで伝統的ヨーガを学んでいた時もそうでした。

インストラクターになるためではなく自分のために学ぶ。

生き方を学ぶ、心について学ぶ、

内面の世界を学ぶ。

そうした理由から学んでいる大人の女性が多くいました。




私はその生徒様に、

「では、インストラクターになるためにヨーガを学ぶのではなく

ご自身の内面の成長のために

個人指導でヨーガを深く学んでいきましょうか?」

そうご提案しました。

私のご提案に生徒様は大きく頷いて下さり、

明るい笑顔で喜んでくれました。

来週お誕生日をお迎えになる生徒様にとって

ヨーガを深く学ぶことがギフトになればいいなと思います。

私はこの生徒様のご要望に沿った内容を教えていくために、

ヨーガ・スートラの格言からアーサナが解説された哲学の本を教本にしようと思います。

アーサナを哲学的に教えていきます。

実生活で職場で、人間関係の中で

生徒様がいつか母親になった時のために

アーサナの哲学を活かして

あらゆる人生のステージを生きていけるように教えていきましょう。






小さなきっかけに見えても

やがて大きな実りになるのがヨーガのすごいところです。

「どうしようかな~?やろうかな、どうしようかな?」と悩みながら学ぶより、

ヨーガを学べることに感謝と喜びとともに扉を開いた方が、

不思議なことに次から次へと色々な智慧がその人に降りてくるのです。

そして、必ずご自身の生活の質が改善されてることに気づくでしょう。




このように相手のニーズに合わせて

ヨーガのカリキュラムをアレンジできる私に成長させて頂いたのも、

これまでの数々の経験が育ててくれてたのだと

しみじみと思いました。

過去が感謝に変わりました。





ヨーガのポーズだけではなく、心のことを深く知りたい方は少なくありません。

人間の心の構造は本当に複雑で不思議です。


なぜなら、

治りたい心と治りたくない心。

良くなりたい心と良くなりたくない心。

変わりたい心と変わりたくない心。

そんな仮面の心を持った人間の心。

これらは同時に心の中に住んでいます。

私たちには無意識の心の働きです。

この声を聴き分ける耳が必要なのです。





人間の感情や精神が肉体にどう影響していくか。

そうした体にヨーガのアーサナがどう切りこんでいくのか。

処方箋を書ける技術が必要なのです。




人は誰もが意識していてもいなくても

本当の自分で生きることを望んでいる存在ではないかと思います。

その本当の自分とは、

ハイヤー・セルフや内神、魂という言葉で表現されますが

指しているものは同じ一つのものです。

その本当の自分こそが

豊かさの中で生きるにはどうしたらよいかを知っています。

こことつながって逝くことが

人間共通の使命なのかもしれませんね・・・



人は何のために生まれ変わるのですか?

あなたは、その問いに目覚めたのですね。

おめでとうございます。

では、ヨーガを紐解きましょう。

貴女の魂に聴かせましょう。

今生で。



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