知恵の道

心の傷を癒すためには、

まず自分にそれがあることに

気づかなければなりません。

ここを誤解している人が少なくないので、

説明したいと思います。



気づくということとは、

その傷の原因となった経験を

または原因となったであろう人物を

好きになることでも

相手の言動に同意することでもないのです。



では、

気づこうとすると

なぜ人は苦しくなるのでしょうか?




それは、

感情を介入させてしまうからです。

感情と一緒に心の痛みや傷を思い返すと、

あの時の痛みを今に復元してくるはずです。

まず、このシステムに気づかなければ

過去を思い出す度に苦しむばかりです。

一向に癒しのプロセスに向かっていけないのです。






では、どうしたらよいのでしょうか?

もしあなたが今

センシティブ・ヨガをレッスンしている方ならそれを利用して

心と肉体を引き離しなさい。

心の働きも体の動きも

客観視できるように練習するのです。

センシティブ・ヨガの神経エクササイズはそのための手段です。



しかし、

アーサナのやり方を誤ってエクササイズ化し、

心と体をつなぎとめすぎると

感情に飲み込まれる状態が増していきます。

感情的になってきていませんか?

人から何か言われるとすぐ泣いたり

イライラしたり落ち込んだり

そんな覚えがあるようなら

あなたのヨーガのレッスンを見直して下さい。



ヨーガとは、

肉体に束縛された魂の次元から抜け出し

肉体を持ちながらも

精神を高めていく人生に向かっていくことなのです。


そのために、

「私は変わらなければならない」

「成長しなければならない」

のではなくて、

「癒されなければならない」のです。




種があるから実りがある。

ヨーガでは、カルマの再生と表現され

ホ・オポノポノでは記憶の再生と表現されています。

新しい肉体を魂にまとった時点で

私たちは自分の過去世を忘れて生まれてきます。

ですから、

種が時期を迎え実りとなった時

また同じ苦しみを追憶しているばかりです。

「人は同じことを繰り返す」という言葉がありますよね。




ところが、

ヨーガで自分を整えておけば

癒しのためにその種が実った時

癒しのチャンスが訪れます。



センシティブ・ヨガになぜ心と体を日頃から整えておく心得があるかと言えば、

自分に対する優しさ、

忍耐や受け入れることを育んでおけば

今世で再生された過去の経験を

今回は違った目線から反応していけます。



もしその瞬間に、

ヨーガのレッスンで練習していた

合掌のあの境地から目の前で展開される出来事に反応することができれば、

そこからまさに

人生が新しいものに変わっていくのです。

私たちはこのようにして

愛を深める練習をするため地上に戻ってきた魂です。

もう誤ったヨーガのやり方を繰り返すことは

終わりにしましょう。

そのためにこの世界に戻ってきたのですもの。


合掌


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