フリーランスを生き抜いて

私は、二十歳からフリーランスのエアロビクス・インストラクターとして

スタジオレッスンからイベントレッスン、企業フィットネス

プライベートレッスンにリハビリ、指導者育成、

イベントプロデュース、レオタードモデル、専門誌モデル

ショップ立ち上げなど、レッスンだけに限らず、

運動を通して様々なビジネスに関わってきました。



それから、ヨガインストラクターになり、

今は、自宅の地下を昨夏に改装して、

ヨーガ教室を主宰しています。



28年間、フリーランスで生きて。

フリーランスは、一見憧れの職業でもあると思います。

しかし、現実はうまくいくことばかりではありません。



そんな道のりの中では、様々な挫折も体験しました。

落ち込むことは当然にあります。

絶望感を味わうことも

人の信用を失うこと、裏切りに合うなど、

本当に多々ありました。



不安で眠れないこともあります。

朝まで眠れないことも、たくさん経験しました。


26歳の時、売れっ子をイイことに働きすぎていた私は、

内科の先生に

「自律神経失調症ですよ。このままいくと、アナタ、

壊れますよ」と言われました。



先生にいただいた精神安定剤や睡眠薬などは、

帰途の駅のゴミ箱に、ドッサリ捨てるという。

なんともまぁ、ジャジャ馬な私だったわけです(苦笑)。




フリーランスという不安定な状況下を生き抜いてこれた理由は、

もちろん家族(ネコたち含む)の支えもありますが、

基本的には

これが支えになっていたのではないかと思うのです。

それは、

私の職業でもある呼吸、

そして、体を動かすこと。




どんなに落ち込んでしまった時でも、

呼吸と一緒に体を動かしていると、

不思議なことに気分が変わっていく!

これは、体をリズミカルに動かすことが

脳内に好影響を与える結果です。

「よし、今がこのままずっと続くワケじゃない!

笑顔と感謝でやっていこう!」

なんて青空を見上げるように、

気分転換されてしまうのです。





これまで、様々な人のお悩みに出会ってきましたが、

皆さん共通してある事をきっかけに、

負のスパイラルに巻き込まれてしまうことです。



悩みや不安が続く→ ウツウツする→ モヤモヤする

やる気が出ない→ 動きたくなくなる→   適切な判断力がなくなる

そして、現状から動かなくなる。



ツライって実感あるのに、

現状の辛さにドップリ浸かってしまうのです。

我慢し続けることで、

ツラさを耐えようとしてしまうのかもしれません。

しかし、

我慢の後にあるのは

やはり体の不調です。

湿疹が出たり、頭痛や倦怠感が続いて、

繊細な女性は

子宮や体重にも影響します。



現状を変える行動に出れなくなってしまうと、

そこから抜け出すのは、本当につらくありませんか?

そうなる前に、

ヨーガを実践してほしいと願うばかりです。




私が、心身ともに不安定なフリーランスを

生き抜いてこれたのも、

体を日々動かして、

深く呼吸をして、

心のコンディションを整えてきたからだと思います。


レッスンは、自分のレッスンにはなりません。

ですから、ボディビルのトレーナーの方にプライベートでお願いして、

自分メンテナンスの時間をきちんととっていました。

体を鍛えることは、心をきたえること。

これがなかったら、

どうやって先の見えない、また、保障のない自由業を

続けてこれたかと思うほどです。




体を動かすこと、呼吸をすること、

心のコンディションを整えることが、

夢を現実にして生きる支えになっていました。




夢を現実にする力は、フットワークの軽さが必要です。

夢は描けるけれど行動に出れないでは、

フリーランスの世界では生きていけません。




フリーランスだから、人間関係の悩みがなくていいね。

自由に仕事ができていいねと思われがちなのですが、

実際にこの世界で生きて知ったことですが、

まったくその逆でした。



組織で働く場合と同じように人間関係の悩みも、

仕事上の気遣いもあります。

バックに守ってくれる体制などありませんから、

クレームは直にきます。

「アンタじゃ話にならないから、上司だせ!」が、

ないのです。( ̄O ̄;)

かばってくれる上役も、

同感してくれる同僚もいません。

悲しみを次の日まで引きずっても、

フォローしてくれる人もいません(家のネコたちが私の応援団でした、みーんな死んじゃったけど)。









今、私のもとには

企業でご活躍する女性の方々がヨーガレッスンに来て下さっていますが、

どうか、仕事という限りある時間に

貴女の大切な女性の要素を失わずに、

輝いて生きるすべを

身につけてねと願うばかりです。



仕事に翻弄されて、

ボーっと日々を生きるようになっては勿体ない。

だんだんと感受性が鈍くなり、

自分の心と体の悲鳴に気づくこと、

自分の気持ちを言葉にすることもままならなくなる。


「え〜?」とか、「うーん」で

自分の気持ちを済ましてしまうお若い女性が、

最近は少なくない様です。





職場という環境で自分らしく生きる。

これは、スキルだと思います。


スキルは、練習すれば身に付けられます。

私は、その練習になるのがヨーガだと思っています。

体を使う自律訓練法です。

ヨーガをツールにして、

自分の体をコントロールする練習をしてみて下さい。

自分の体にイライラしているようでは、

外の世界で自分軸を持って立ってはいられませんよね。

厳しいようですが、

お若い女性の皆さんには、

せめて、自分の体を支える腕の力、足腰は鍛えてほしいと思います。




ヨーガの運動は、体を動かしながら呼吸をします。

これは、モヤモヤとしたうつ症状の回復につながる

脳内の健康を取り戻す時のメソッドです。


憂うつな気分を、元気に回復させることができます。



「そんなことわかっているけど、やる時間がない、疲れて体が動かない」

こう言う人は大勢います。

こうした言い訳を言う人と、

私は何千人と向き合ってきているのです。

これを、「ハイ、そうですか」と真に受けていては、

その人は、

どんどん負のスパイラルに巻き込まれていきます。

そして、やってもすぐに

何だかんだと理由をつけてやめてしまうのです。



この負のスパイラルに巻き込まれると、

本人もそうですが、

まわりでサポートする人々も大変に苦労します。



なんとなく、気分が憂うつ。

何も考えられない。

仕事と家の往復で新鮮味がない。

生活に感動がない。

先が見えなくて不安・・・。

こうした兆候がみられたら、

早め早めに対処して下さいね。






忙しい現代人に、

毎日体を動かして、呼吸法をしてとは言いがたいのですが、

ただ、

1週間に1回でもよいのです。

その1回のヨーガで、

あなたの人生がどれだけ変わり、

救われることか!!




今の生活にマンネリを感じていたら、

それは、ますますそうなる兆候なのです。

大きな事を始めてマンネリを脱出しようとすると、

そこで萎えてしまいます。




まず、体を動かしましょうか?

できれば、日常から離れた場所で。

家でやっても中途半端になります。

重たい体を呼吸と一緒に動かして!

呼吸を深く、深くしてみましょう。





いきなり何かを変えようとしなくてもいい。

はじめの一歩は、だれでも億劫に感じるし、勇気のいるもの。

でも、そこをほんの少し頑張って

一歩を踏み出してみて下さい!

頭の声「やっぱり。。。」に

いつまでも気を許していたら、

負のスパイラルから抜け出せないのです!



体を動かせば、わかりますよ。

それまでウツウツとしていた心と

ドンヨリ重たかった体に

酸素と血液がすみずみまでみなぎり、

どんどん軽くなっていきますから。



それだけで?!と、信じられないと思いますが、

やって頂くと、「本当だ!」と

誰もが実感します。

私はそれで、

あらゆる窮地を乗り越えてきました。




48歳になった今の私のセルフメンテナンス法は、

エアロビでもジョギングでも

ボディトレーニングでもなく、

ヨーガと瞑想になりました。




生きていれば、感情は乱れるもの。

とくに、怒りとか悲しみとか

大きな感情を一気に抱えると、

体にズシンときますよね。



これを放っておくと、体がどんどん重くなるのです。

私は、その場でいつも対処してしまいます。

筋肉をのばす。

関節から風を出す。

感情を整理する。

自分の思考を整理する。

祈りで清める。

翌日まで負の感情を溜めておくということは

ぜったいにしない。

というより、できません!

それは、お化粧をしたまま眠ってしまったー!より、

私にとってはショックなことです。



お化粧を一夜くらいしたまま眠ってしまっても、

多少の後悔とお肌が少し荒れるくらいで済みます。



しかし、

感情を体に溜めたまま一夜を明かすことは、

その負の感情を

さらに浸透させることになってしまいます。

しかも、眠っている間にです。

これは、怒りや悲しみオバケに

どうぞ乗り移って下さいと

自ら体を明け渡しているようなもの・・・(-_-;)

翌朝の気分、体の重さ、行動力の無さは想像できますよね。

不機嫌なまま外出するのは、公害です。

負の波動は、

まき散らしてはならないのです。









「私はダメなんだ・・・、弱いんだ」じゃないんですよ。

同じストレスを受け続けていると、心は疲れて当たり前なのです。

ですから、疲れに浸りきることから

気分転換をして生きることを、

自分に習慣づけることができればいいのです。

ひとりでは、なかなかできませんから

教室に通うなどして生活にねづかせていきましょう。



皆さん、先が見えなくて不安だと仰います。

私もフリーランスですから、同じです。

だから、先を見てわざわざ不安になるのではなく、

先を見ないことを練習していくの。

これはね、練習しなきゃ出来ないのですよ!



先をどんなに見ても、あなたに不安しか与えません。

だって、先は、

今ここにないのですもの。

今にいる練習が、ヨーガなのです。




一時でもいいから、

先を見て不安になるその心から離れて下さい。

仕事や家庭、日常の雑事などから完全に頭のスイッチを切って、

体を動かすことに没頭してみて下さい。


本当に何もかもがよみがえります。

意識がハッキリしてきます。

不安は、自分のまったくの架空の想像だったと

目が覚めますよ。

安心して下さい。





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