幸せそうに見える女性が実行している「自分を律すること」

私の主宰するヨーガ専用の教室には、スタジオに必ずある鏡がありません。



私は、ずっと鏡のあるスタジオでレッスン指導してきました。

鏡を前に立つ自分の背後に、多い時は100人単位で人がいます。

その人たちの呼吸、感情、波動を一気に背後に感じるわけです。

そして、あらゆる感情の交差が鏡に映っています。



それらを、20年にわたり見続けた私が思ったことは、

「もし自分がヨガスタジオを作ったら、鏡をつけるのはよそう」

ということでした。




日本人の私たちは、どうしても世間体を気にしてしまいますね。

それは、しかたないことなのかもしれませんが、

それが、ヨーガの時にまで行われていたら・・・・?



私たちは、いったいどこで、人を気にするという癖を修正して

精神的に楽になっていけるのでしょう?



少なからず、鏡があるスタジオでは、

他人と自分を比べざるを得ない環境です。

社会の中でも、周囲の人と自分を比べ、競争し、

人にどう思われるかを気にしています。

時には、人をねたんだり、人の失敗を願ったりすることもあるでしょう。



それが、ヨーガの時間にもあるのです。

「私はもうこれだけやっているんだから」

「私はこのポーズができる」

プライドは、まだこれからの人、性格の優しい人を威嚇します。

そして、何より

自分自身の成長を阻むことになります。



しかし、そうではない人も中にはいるのです。

多くの生徒さんの心と体の症状を拝察してきた中で、

私はあることに気づかせて頂きました。



それは、自分の心ときちんと向き合っている人、

自分の欲求を健康的に実行できている人、

生活が整っている人、礼儀のある人は

健康的に輝いているということです。

オーラが優しいのです。


そして、そういう人が必ず共通して実行していることがあります。

それは、

・体を整えること。

・生活を整えること。

・心を整えること。


体を整えるというと、多くの人が「時間がない」としり込みしてしまうのですが、

体を整えることほど、自分を律することにつながることはありません。

そして、自分を変えることにつながることも。



体が整ってくると、まず生活習慣が変わります。

食生活も見直すようになったり、

部屋を整理整頓するようにもなったり。

それまで、まわりに無頓着だったのが、

環境に優しく生きるように配慮したりするようになります。




だから、心も整ってくるのです。

自分の心ときちんと向き合うということは、

聞こえは良いのですが、実際は忍耐が必要です。

自分の中の負の部分にも正面から向き合うことができて、

はじめて自分の心と向き合うということです。

本当の意味で大人になるためには、

必要なことではないかと思います。



多くの方が、

「私は自分に厳しいんです」と口にされます。

しかし、私のような健康に関わる職業の者は

本当の意味で自分に厳しい人であれば、

自分の体に責任を持てる人と見るのです。



つまり、

病気になったら人は慌てて

「何でこうなるの?!」

「何で私の体、こうなの?!」と言いますが、

何でではないのです。



体は、結果ですから、今そうなったのにはきちんと理由があるのです。

それを認められない理解できない、

幼ない精神が病院には溢れていると、

知人のナースさんが仰っていました。



体を整えるということは、闇雲にダイエットしたり

汗水流してガンガンにエクササイズをするということではありません。

心が整うことが伴った、体の整え方です。



自分に自信をつけるために、

もっと勉強したり、資格をとったり、

お化粧を変えたり、洋服やバッグを変えるという手段もあります。

しかし、その方法は、

自分よりさらに上を見ると、一瞬で気持ちが萎えてしまいます。


いつか人は、遅かれ早かれ、そうした消えては求めるという満足の世界から離れ、

自分を律するということに意識が向かうのではないでしょうか?

今世でそうではなかったとしても、

魂が成長して何回か生まれ変わって、きっとそれを望むはずです。


時間はかかっても、自分を律し、自分を磨き上げることから得られる

内からにじみ出るような輝きには、

どんなに高価なブランド品の服を着ても、バッグを持っても、

社会的な地位があっても、

魂の輝きを放つ人には敵わないのです。



私は、インドでそうした内的な輝きを放つ人を見て、

そして、実際に接して

目が覚めました。

彼らは、上半身裸でブランド品ではなく、

布を1枚素肌に巻いているだけです。


でも、

語る言葉、物腰、目の輝き、

同じ人間なんだろうか?と思うほど感動しました。


私は、ブランド品を持ってそれに人の気を惹かせるより、

10代の頃にはそんな生意気な時がありましたが、

自分の内から、言葉から、

オーラから人を魅了する女性になりたい。

そう思って8年経ちますが…

まだまだ発展途上の身です。

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