体の機嫌を直すこと





過労や精神的ストレスが隣り合わせの今の時代。

自分の体がへこたれないで生き抜いていくためには?

ただ鍛えたり運動したり食事に気をつけるだけではまだ足りない。

「与えれば良い」体はそんな鈍感な機械ではありません。

体にインストールされた知恵がきちんと働いていることが必要です。




体には加温・冷却を調整して温度を一定に保つ装置

「サーモスタット」のように 、

興奮とリラックスを自動調整できる機能がインストールされているのです。



それ が正常であれば、

私たちの行動は頑張りすぎたり落ち込みすぎたりといった

極端な揺れ動きが なくなって平常心でいられます。

ですから、機嫌が良くなるのです。 



家族に何かを言われても腹を立てて逆怒りしたり、

人の目を妙に気にすることがなくなり自分らしくいられます。



しかし、このセンサーが狂っていると?

頑張ったら頑張ったで歯止めがきかなくなる!

休んだら休んだでやる気がなくなって朝起きれない!

余計やことや不安なことばかりが頭をもたげる!

人の話に敏感に反応して悪い方へ考えてしまう!

攻撃的に接するようになる場合も。

このように生活に支障をきたす状態に入ってしまうのです。



プラスとマイナスの働きを自由自在に使い分けて

仕事や家庭を通してパフォーマンスできること。 

これが人間として健全な意識状態の現れなのですが、

センサーが正常でないと一方向に極端に傾いて 、

プラスとマイナスの悪い働きに陥ってしまうのです。




ヨーガはそんな境地から自分らしさを取り戻します。  

サーモスタットが自分の活動のセンターにあれば、

「自分らしくある」感覚の中で

自信を持って仕事や家事をこなせるようになります。


失敗にも極端に落ち込ないようになります。

正しく考える余裕があるので、

失敗を成功の糧にしていけるようになります。



逆に「自分を見失った」感覚にある時は、

プラスの働きかマイナスの働きどちらか一方に

極端に傾いている時です。

これが自分を疲れさせる原因です。



そうとは知らず頭の考えだけで自分を奮い立たせてこられたと思いますが、 

どれも上手くいかなかったのではないでしょうか? 

この状態はどうしたらよいのでしょうか?



 サーモスタットを回復させること! 

当方のヨーガプログラムを受けている皆さんはご存知の通り、

ポーズで体に緊張を加えた後はポーズを外して

何も刺激を与えない時間に浸るということを繰り返しますよね?

これは一体どういう意味があるのでしょう?


熱い温泉に入った後で冷水に浸かるというような

二極の刺激を繰り返してセンサーの働きを復元しています。


そうすると、温泉から出た時のような

芯から体の緊張がほぐれていく感覚を得られます。

温泉に入った後で部屋の中でくつろいでいる時の気分を思い出して下さい。 

機嫌が良くなってなんだか優しくなったそんな自分がいませんでしたか? 

私たちはそのくらい体の影響を受けています。

というより、

体の状態が気分や感情に出るといった方が良いですね。 

ですから、

感情というのはサーモスタットが狂って

体が極端な状態になっている結果が出るツールなのです。

その感覚があるからこそ、

私たちは自分自身も危機状態に気づくことができるのです。






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