神様がくれたヨーガとアーユルヴェーダ







アーユルヴェーダを始めて知ったのは入院生活を送った29歳の時。 

1ヶ月まったく食事を取れなくなってしまったのです。

身体は骨と皮になりました。

 あの当時は今のように心が肉体を病気にするなんて 誰も知りませんでした。 

その知識はあったと思いますが一般的ではなかったのです。

 ですから私の異変に対応してくれる医師はおらず、 

様々な病院と検査を渡り歩いたことを覚えています。




 本当に心がない時代でした。

 私は自分の身体の異変を通して知りました。

 心が身体を病ませるということを。

この気づきが私をヨーガ指導者へ導いていきます。

 知識より経験が教師になったのです。








全身検査をしても異常のでない私の身体を前に医師たちは、 

無理やり病名をつけて横行結腸を切ろうとしました。 

仲良くなった看護師さんがやってきて私にこう言いました。

「ここの病院を出て!手術して腸を切ったら一生もとに戻らないから。 

大丈夫!あなたは自力で元気になれる人よ!

手を握って勇気づけてくれた看護師さんのこと今でも忘れません。




病気に効くクスリは真心であることもこの時に体験しました。 

これはヨーガの道においてもそうです。 

現代は多くのヒーリングやスピリチュアルな手法があり、

ヨーガも様々なポーズが開発されています。

しかし聖者たちは言っています。

 本当に人を変えるのはテクニックではない。

愛慕だと。




 入院先では本を読むことが私の日課でした。 

私はフランスパンがとても好きでパンの本をよく読んでいました。 

その中にインドの食事についての本があったのです。 

インドには当時の私は興味はなかったのですが、

私の記憶に深く刻まれたページがあります。

同時に記憶のどこかの扉が開いたような感覚がありました。

懐かしいような・・・




本の中にはガンの治療をしているご夫婦のお話がありました。 

日本の場合は病気になっても「食べる」ことを重視しますが、 

その本の中の妻は「私の夫はガンだからガンのエネルギーを増やさないように

食事を抜いてエネルギーのバランスを取っているの」と。

イラスト付きで語っていたその1シーンが強烈に残りました。 

それがアーユルヴェーダだとはその時は知りませんでした。




 時を経てそれから10年後。

 私は初インドへ渡ります。

 アーユルヴェーダを受けるつもりは全くなく、

ヨーガアシュラム(修行場)で1ヶ月過ごした後はインドを巡礼する予定でした。 

ところが出会ってしまったのですアーユルヴェーダに。 

その後の予定を全てアーユルヴェーダにかけ、 

自分の身体を実験にしてアーユルヴェーダを体験しました。

なぜかそうする必要を感じたのです。



 私が見たアーユルヴェーダは日本で言われているそれとは全く異なる薬草の世界でした。

日本はなんて生ぬるいんだと思うほど、 

容赦なく身体を浄化されていく体験をしました。

 エステのきらびやかな世界ではなくガツンと響く世界です。

 それはそうです。

 自然の儀(ダルマ)に従った医療ですもの。 

師から弟子へ口承されたアーユルヴェーダは、 

師あってのものであることをドクターの師を仰ぐ姿勢から知りました。


1ヶ月半アーユルヴェーダのドクターとご一緒した体験が、 

こうして今に活かされるとは当時は思いませんでした。

 人を人としてどう観るか。 

アーユルヴェーダの診察法を間近で見てきたことは私にとっての宝です。 

今でもこの肌で覚えています。

 薬草がもたらす浄化の苦しみも。

 私のアーユルヴェーダは机上ではなく実地。

 この身体と心、魂で体験されたものです。 

泣きながら体験したアーユルヴェーダ。

苦しかった。

それが今智慧の理解へ繋がり、

セルフケアヨーガ養成講座という講座になっています。




 治療というゴールは明確に描かないと如何様にもズレていきます。 

単に「治りたい」では明確なゴールを描いていることにはなりません。 

ゴールがズレていれば行動もズレていきます。 

ヨーガはそれが特に起こりやすい道です。 

しかし迷うのも正道を行くのもその人の心次第。 

ですから自分の心を磨いて智慧を理解できる心に高めるのです。 






アーユルヴェーダが土ならヨーガは種。 

いくら良い種でも土壌が貧弱であれば種は実りません。 

インドではアーユルヴェーダとヨーガとセットで行われます。 

アーユルヴェーダで土となる肉体と心を耕し、

ヨーガで種となる魂を養います。

 こうしてはじめて魂が悟りの道を歩む準備が整います。 




あなたはどんな花の種を持って生まれましたか? 

人と同じ花を咲かせようとしていませんか? 

それが苦しみの元であることはアーユルヴェーダを学ぶとわかります。 

私たちは誰1人同じ種を持って生まれていません。 

他の人の種が羨ましくても持って生まれた種は一生そのままです。 

ですから自分以外のものになろうとするのではなく、 

持って生まれた自分の種を知りそれを生かして生きること。

それを教えているのが神様がくれた智慧

アーユルヴェーダとヨーガです。 



人から承認されないと幸せになれない人が多い現代人の救いになると思います。

 「私はこのままで良いんだ」と自分を認めることができるのも、

 智慧を学ぶからこそ持てるゆるぎない確信と自信です。




 アーユルヴェーダとヨーガを使って、

あなたの生まれ持った種を開花して、人生を楽しんで下さい!


 

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