看護師によるグリーフヨーガセラピー体験談


青森県弘前市より、看護師の工藤うみさんが

グリーフヨーガセラピーとヨーガレッスンにお越し下さいました。

ご本人の許可を得て体験談を掲載させていただきます。


工藤うみさん主催医療・介護従事者のためのスピリチュアルレッスン弘前市で開催



グリーフ(悲嘆)は、悲しみだけでなく怒りや恨みなどの複雑な感情を指します。

またグリーフの要因となるロス(喪失)は、死によって誰かを亡くすことだけでなく、

環境の変化、目標や自己イメージの崩壊、

身体機能の低下や地位や財産を失うことなど多岐にわたり、

私たちは日々、大小のロスを体験しながら生きているといえるかもしれません。

そして、これらに纏わる症状を注意深く観察すると、

食欲不振、不眠、いらいら感、引きこもり、怒る、泣きたくなる、など

多くが身体症状に関わるものであることがわかります。

すなわちグリーフは、

一見心理的な問題のように見えて、身体反応に密接に関わっているということです。

グリーフヨーガセラピーはこの原理に基づき、身体面からグリーフにアプローチする方法です。 

今回このグリーフヨーガセラピーを初めて受けてみて、身体を通して感じたこと、

ヨーガがなぜグリーフワークになるのかを少しですがまとめてみました。 

ヨーガのポーズによって身体へもたらされる刺激に、目を閉じて呼吸の中でとどまっていると、

刺激が自然にほどけて心地よい感覚に変わっていくことへの気づきがあります。

そして、この感覚を頼りに、そこからさらにポーズを深め新たな刺激を積極的に受け入れようとする意識が、

自分の内側に自然に生み出されていることを感じるようになります。 

グリーフヨーガセラピーでは様々なポーズを通して、上記のことを繰り返し繰り返し身体に体験させます。

この繰り返しの体験によって、

「どんな刺激も落ち着いた呼吸を味方につければやがて消える」ことを悟り、

「新たな刺激をも迎え入れようとする力が自分の中にある」ことを身体を通して実感できます。

 つまり、ヨーガのこの過程にエンパワメントされ、

自分の中の自己調整力やレジリエンスを信頼できる自分に少しずつなっていくのだろうと思います。

自分で自分の身体を使って行うまさにグリーフワークです。 

不快な感覚は永遠に続くのではなく必ず終わりがあることを、

頭ではなく身体の感覚を通して実感できることは、

今まさに悲しみや怒りの中にあり、

これが永遠に続くように感じている人にとってはこの上なくホッとする体験です。 

悲嘆は喪失体験に対する生体反応ですから、病気ではありません。

しかし、うつ病や適応障害などの精神疾患、持病の悪化などの身体疾患を伴う複雑性悲嘆に移行してしまうケースには専門家の支援が必要とされています。 

私はこのグリーフヨーガセラピーが悲嘆に対する医師の専門的治療を補完するものとして有効なのではないかと考えています。

人の身体を丁寧に学んできている看護師だからこそできる補完医療。

看護師は薬を処方することはできませんが、当事者の身体機能を整えることで、

薬を適正に効かせることを助けるでしょう。

また、少しずつ自己調整力を引き出すことによって、

治療を長引かせずに回復した時点で薬物療法を終了することができるでしょう。

薬物療法単独で治療するよりも、

当事者が早期に自らの人生を取り戻すことが可能になるのではないかという予感があります。

今後検証が必要なところです。



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