心はバランスをくずしながら強くなっていく本当は強く頼れる存在



心はとても繊細で複雑かつ強いもので、

ゆれ動く特質をもっています。

「心が弱いからダメだ」とよく言われますが

これはダメなのではなく、

むしろ心が強くなろう成長しようとしているプロセスなのです。


心がブレることは良くないこと理解されていますが、

心は本来揺れ動くものです。

それこそが、

心を持った人間として生きている証しです。

心の素晴らしいところは、

揺れ動きもすればその反対の安定の機能もそなえていることです。


この心と上手にお付き合いしていくには

ゆれ動くものなのだとまずは知って、

ゆれ動いたら逆の安定感を与えてあげれば良いのです。

バランスです。

ではこの見えないつかみどころのない心を、

どうやって静め安定させたらよいのでしょう?


「心と体はつながっている」という言葉をご存じですか?

この働きを利用します。

ゆれ動いている心を

頭で考えて止めることは、

至難の技になってしまいます。

ですから体を使うのです。



安定した姿勢をとりましょう。

むずかしいポーズに挑戦しなくても大丈夫です。

姿勢をゆがませない正しい姿勢。

これが大事です。

お勧めは直立と正座です。

これなら、

腰を立てて肩の力を抜くことができます。


体を安定させてから、

呼吸で心に語りかけ安定させていきます。

心は呼吸に従うからです。



まずは今肺にある酸素を吐いてしまいましょう。

どんな吐き方でも結構です。

そして鼻息荒く勢いをつけて吸わず、

鼻腔にクモの糸を遠くから吸い込んでいくように

スゥ〜っと吸い入れていきます。

吐くときは吸った時より長めを心がけて。

そしてまた吸っていく。

それよりまた長く吐く。

苦しくなったら一旦大きく息を吸って、

一気にため息を出して下さい。

次に吸うと自動的に深〜く息が入ってきます。



はじめは居心地の悪さを感じるかもしれません。

それは蓋をしたカンの中でビー玉がまだゆれ動いている。

そんな状態だからです。

ここで心にダメ出ししないであげてくださいね。

カンを固定してそっとしておけば、

やがてビー玉も自ら揺れを止めていきます。

心もこれと同じように、

本来止まれるものなのです。


こうして少しずつ自分と心の距離を近づけて心と和解していくと、

心は本来の姿にとどまり

安定するようになってきます。

心のお母さんは心の主である私たちの意識です。

意識が自分以外の外や誰かに向いてしまっていると、

心が不安になりゆれ動くのです。

時には静かに目を閉じて、

自分に意識を向けてあげるとよいのですよ。

このブログの人気の投稿

オープンクラスのお知らせ

ヨガインストラクターに欠かせない指導技術

ヨーガ・スートラ受講者Sさんのご感想