悲しみに向き合わなければならない時ヨーガ

予期せぬ出来事の下敷きになって息もできない状態だった人が、

痛みと自分とのあいだに少しずつスペースをつくり、

悲しみの痛みから引き離せるようになってくる。

心があるとわかるのは、

体を通して心の痛みを感じるからですよね?

ですから、

体を通して心の痛みに向き合い、

寄り添い、

上手にストレスの歯車を変えていくのです。


「もう忘れたい!」と思っても、

体にどうしたってあるその痛み。

ある出来事が原因になって生み出された痛みなら、

その体に宿った悲しみを、

体から引き離すことを考えてみて下さい。

そのとき繊細に取り扱われるべきものが、

あなたの姿勢と呼吸なのです。


悲しみを抱え続けてきたその姿勢と呼吸が、

体に宿る限り、

悲しみをあなたの心に形状記憶していくことなのです。

こうなると、

悲しみと自分が自己同一化され、

「悲しんでいる人」という

アイデンティティが形成されてしまいます。

この状態を、

カウンセリングだけで解放するには、

かなりの時間とエネルギー、

辛さを伴います。

語っている間にも、

悲しみや怒りは、

脳から神経、

血流、筋肉へと行き渡り、

感情にダイレクトに響くからです。


「私は悲しい人」という

アイデンティティの姿勢と呼吸を変えれば、

自分の悲しみだけど客観的に観れるようになってきます。


悲しみを体の外へ連れ出すのです。

このプロセスを経ることで、

悲しみの痛みが体から緩和されてきます。

自分の悲しみを、

外から見ているように感じられ、

ほっと息がつけるようになると、

悲しみを自分から引き離す方へ向かう再生の力がわいてきます。

こうして、悲しみのエネルギーを肯定的に転換させていきます。

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