光になりたい腫瘍さん






「腫瘍」を生まれて初めて、

この肉体を通して見ました。

昨年11月、

右奥歯の激痛に倒れてから

治療を繰り返してきましたが、

一向に完治しないから

「MRIを撮りましょう」ってなりました。



右アゴの神経ギリギリのところに写った黒い丸いカゲ。

医師は「腫瘍」と呼びました。

私は、

千と千尋の神隠しに出てくる黒いヤツを思い出しました。






「紹介状を書くので大きな病院で診てもらいましょう」と言われながら、

その黒い丸い可愛いヤツを

私は客観的に見ていました。

なんで可愛いかって?

どうやっても私には、

千と千尋の神隠しにに出てくる

あの黒いヤツにしか見えてこない。

腫瘍は私ではないから。

客観的に見ていられるのです。

「よーく神経ギリギリのところにいるねぇ!」

「神経は神様の通り道だからちゃんと控えたんだね」

「偉いね〜」って見ていました。

もちろん心の中で。




ヨーガではじめに習ったこと。

それは「心と体は魂の道具」

この言葉に衝撃を受ける人は多い。

ヨーガの様々なプラクティスは、

自分は心だ体だこの感情だー思考だー

なんで私はこんななのー⁈って

そう頭を抱えながら今まで勘違いしていた混乱状態を

本来の意識状態に戻していくもの。



「私はこの心でも肉体でも感情でも思考でもない」

観察する意識。

魂の意識。

言葉で説明できない境地だけど

でもこれは本当に起こることです。

ヨーガがそう促していくのです。

ヨーガをするからそうなる。

のではありません。

もともとそうであった本来の意識状態に戻していくのです。




私はMRIに写った腫瘍さんを見ている時

この境地が静かに内側に起こりました。

私は腫瘍じゃない。

それを観ている意識。

魂です。




観るもの魂は、

観たもの物質と自分を同一視してしまう。

そんな特質があります。

でも観るものと観られるものは、

どうやっても一緒にはなれません。

異次元どうしです。

それなのに同一視できる魂ってすごい。

違いさえも自分と同じものとして捉えることができる。

それは魂の性質が愛だから。




自分じゃないものを自分と思い込んでしまうと、

辛くなるでしょう?

よくある誤解が、

病気を自分にしてしまうこと。

「私病気なんです」

私は病気です。

そう無意識に言葉にする人が多い。

あなたは病気さんなんですか?

無意識に言葉に出てしまうほど、

本当の自分とそうじゃない自分の区別がつかなくなってしまう。





その区別をつけていけるようになるのがヨーガです。


ではそうなるようにポーズを一生懸命やります!

それよりも、

ヨーガを信じて生きていればいいの。

信じることなくしてマットの上に乗っていたって何も起こらない。

レジャーマットに乗っているのと同じこと。




ヨーガという力を信じればこそ奇跡は起きる。





私は幼少から体が繊細すぎてよく痛みを引き起こして苦しんできた。

でも今回は私を苦しめるものじゃなくなった。

痛みはあるけど、

それは苦しみではない。





腫瘍という存在が私のヨーガの総決算を起こしてくれた。

ヨーガの道は平坦なんかじゃいられない。

ヨーガを信じたり信じられなくなったり。

自分を信じたり信じられなくなったり。

もうその繰り返し。



信じる。

これはそう簡単に身につくものじゃない(私の場合)。

でも諦めることだけはしなかった。

なぜだか知ってる?

諦めの心は最高に人を老けさせるから。




腫瘍という言葉を聞くと色々考えてしまうと思うけど、

今はまだ組織検査もしていないから何もわからない。

わかってから考えればいいこと。

それより今はわかるのに起こる体験に感動していたい。

負け惜しみで言っているように聞こえる?

我慢強いフリしてるって?

どれもブーNG

こんな気持ちでいられるのはきっと

私がヨーガに生きてきたから。

知ったつもりになんて私はなれない。

あなたは神さまだもの。



私は腫瘍でも病気でもない。

そう悟っていられる本来の意識に戻していくヨーガ。

だから心は静か。

腫瘍だって光になりたいんだと思う。

だから肉体に浮上してきたんだ。

嫌われること覚悟して。

大丈夫。

私は嫌わないわ。

みんなに嫌われる黒いエネルギーさえも

愛で抱きしめていられるの。

私。


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