次はあなたがヨーガを誰かに教える番です





今回の女性のためのヨーガ哲学の際、

こんなご質問をいただきました。

「子供の貧困問題をなんとかしなければ」

この問題をヨーガではどのように考えるかというものでしたが、

ここから書いていきたいと思います。



ヨーガは、個人的な改善にかかわるほどには

社会的な改善にかかわりません。

なぜなら、

社会を構成するのは人であり、

社会の単位である一人の人間がちゃんとすれば

社会は自動的によくなっていく、

というのがヨーガの考え方だからです。




こうした背景をもとに前回の講座では、

ヨーガのヤマ、ニヤマを解説していきました。

ヤマとニヤマは単なる道徳的な規範ではなく、

あなた個人の心の健康を得るための

実践的な手段としてあるのです。




困っている人がいるのに、

ヨーガの見解からは実際に手を出さないのか?!

という極論も上るかもしれません。



しかし、ヨーガは運動を起こして社会を変えようとするより、

個人の心の成長と進化を促すために存在するものです。

一人が、個人的な小さな悩みを超えて大きな人間性に目覚めることができれば、

公開中の映画、永遠のヨギーのヨガナンダ大師のように、

人の意識を変えるほどの存在になるとヨーガはみているのです。

実際に、ヨガナンダ大師は死後もなお、

人類の意識を現代に至るまで変えるほどの影響力を放っています。



子供の貧困問題と同時に、弱い者への暴力もあります。

以前、モールにショッピングに行った時のことです。

小さな子供の背中より大きなリュックを背負った女の子が、

父親らしき男性にリュックごと蹴られている光景を目にしました。

母親らしき女性とその女の子の兄という4人構成の家族で、

ワゴンに並べられたお財布を見ていた時の一瞬の出来事です。




一番心に残ったのが、その少女の反応でした。

蹴られて強い衝撃が体に走ったであろうに、

その少女のオーラも何も、表情さえも変わらない。

心そこに在らず、、、

正直に言えば魂が抜けている状態だったのです。

恐らく、相当そのような状況に合い

心を閉ざして反応することを

自分で自分の身を守る防御策としたのかもしれません。




このような問題は、

それぞれの持つ魂の次元から考察していくことが必要ですが、

そこに手をかけていけるのは、

ご両親である大人が自分の中にある心の闇に気づくしかありません。



子供の貧困問題や虐待を考える以前に、

親となる大人の私たちがまずは、

自分自身の心根を知っていくことではないかと考えます。



忙しくてそんな時間ないという声もあがることはわかっています。

ですが、すべての現象は人間の心がイメージし現実化していることです。

ここに目覚めてはじめて、問題は自分に在るのだと理解できるのです。



では、どうやって自分の心に問題があることに気づいていけるのでしょうか?

現代は人々の意識が精神的なものに向かうようになり、

様々な方法を手にとることができます。

その中でも、代表的なものがヨーガです。



どうぞ、ヨーガを中身からきちんと学ばれてみて下さい。

かいつまんでポーズだけ取られるのではなく。




今、ヨーガでご自身を開拓中の方はここをきちんと学んでみて下さい。

意識が開くようなアーサナのやり方を指導者について実践して下さい。

ヨーガの精神の部分を学んで下さい。

あなたを悩ますその心の仕組みを学んで下さい。






ヨーガに関する書物が多く出版されていますが、

一人で読まれても恐らく理解しがたいのではないでしょうか?

ですので、ともにヨーガを学びましょう。

ヨーガはどのようにして人類を引き上げて行こうとしているのか?

ヨーガが目指している人々の目覚めとはいったい何なのか?

どのような方法があって盲目な人間を目覚めまで導いていくのか?




私は、女性指導者であることから、

母親という役目を担って下さっている女性のことをよく考えます。

街中で子育て中の女性とすれ違う度に感じることがあります。



現在のお母さんたちに必要なのは、

子供をどうやって育てるか以前に、

母であり女性である自分自身の心と向き合っていくことではないかと。

まだ癒されていない心が自分自身にないか観てあげてほしいのです。




ヨーガを単なるその場かぎりの「気持ちよかった~」に留めておくことは、

あなたの意識の拡大を留めておくことに他なりません。

ヨーガを手段に今こそ自分自身と向き合っていくことを開始できます。

闇があれば光に変える努力をし、

持って生まれた力を発揮していけば、

変えたいと薄々感じているその何かが

音を立ててガラガラて変わっていくはずです。



多くの女性たちに、

ここに書き続けているヨーガを

知って感動してほしいと思っていま
す。

現在、ヨーガ指導法の講座を個人指導で先に学び始めたお二方は

すでに変化し始めています。

一つ悩んでは壁を乗り越え、

新たなものの見方という新天地を

開かれていらっしゃいます。





ヨーガを教え、伝えられるようになる役目は、

ヨガインストラクターばかりとは限りません。

人を育てる立場の人、

責任ある生き方をしたいと大人の精神に目覚めた人、

年齢を重ねていく自分を内面から成長させていきたい人、

生きている人すべてに学んで頂ける学問だと思います。



どうか、あなたがそのお一人となって下さいますように。

私自身、ヨーガのプロセスの発展途上の身ではありますが、

これまで出会った師に分けて頂いた智慧を

皆さまと共有し、

ヨーガの学びを通して頑なさがとれ、

少しずつ物事のとらえか方が変わり

意識が広がり、毎日が変化していく喜びを分かち合いたいと思っております。

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