芸術、知性の女神サラスヴァティーに祈ります




生徒さんが素敵なカードを見せてくれました。

女神サラスヴァティー。



実は、生徒さんがヨーガに来る前、私はまさにこの女神様を思っていました。

私は、この女神様を見ながらあることを考えていました。

そのことを書いていきたいと思います。




知識を正しく理解するには、正しく理解しようと努める心が根底にあってはじめて

正しく理解していけるようになるのです。

ですから、いきなり難しいことを学ぼうとせず、まずは正しい理解に努める謙虚な心を養います。



知りたい、知りたいの一点張りは強欲の塊です。

そうした心がある人は、いざ学び始め、知りたかったことが自分の価値観と合わないと混乱し、

受け入れることに苦しんでいます。

一方、素直な心のある人は、誤認をきちんと認め、正しい知識とすり替える余裕があります。

そこにあるのは、「受けいれられない」という苦しみではなく、「感謝」という真実によって救われた心の安堵感、自由があるのです。



誤まった理解には、苦しみを引き寄せるばかりで救いの力はありません。

ヨーガを誤って理解して行っているがために、苦しみから解き放たれるはずが、逆の結果を招いているケースが少なくないのです。

逆の結果とは、心が落ち着くはずがそうではなく、よけいに心にふりまわされている状態です。

あるいは、ポーズの虜になってしまっているかもしれません。




素直な心と謙虚さがあれば、知識を誤解のまま手にすることを極力しないようになります。

正しく理解するから知識の力が低い心を制し、自分の中で猛威をふるわないようになるのです。

心に落ち着きがそなわり、シャンティな人になろうと努力かようになっていきます。




ヨーガを学び実践することをお考えの方は、素直な心を持つように心がけて始めて下さい。

勝手な理解でやっても得られるものは何もないからです。

結果、「こんなものか」とわかったつもりになり、途中で投げ出してしまうことになります。

そうしてまた別の場所へ行っては自分探し。

答え探しのあてのない旅に出ていくことになりかねません。





スピリチュアルな道ほど、正しい知識を持とうとする堅実さが必要です。

ヨーガは、ヴェーダという伝統的知識が背景になっている実践です。

この実践の方法と、何を目的としてあらゆる運動や呼吸法、瞑想があるのか。

その意味をきちんと知ろうとすることが大切です。

ただ言われるがままにポーズをしてばかりでは、単なる運動です。

あなたのヨーガの先生が、あなたの質問に答えられる知識をお持ちであれば、きちんと聞くのは生徒の義務です。

結果が出ないのは、ヨーガのせいではなくやり方です。

まず、ヨーガを知ろうと心から意図して下さい。

そして、まわりにその気持ちを表明して下さい。

ヨーガは単独で本を読んでも解らないようになっています。

今はあらゆるヨーガの本が簡単に手に入りますが、わからない人が読んでも誤解となるだけなのです。

まだ何もわからなければ、先生に教えを求めて下さい。

あなたが求めれば、地球の裏側からでもかならずあなたに必要な答えは返ってきます。

但し、求める動機が純粋である場合にかぎります。





だまっていては、何も返ってこないのです。

あなたの気持ちを外に反射させて、それが返ってくるアクションを起こすことです。

「どうか私に正しく理解させて下さい」という祈りとともに謙虚に行って下さい。


このブログの人気の投稿

オープンクラスのお知らせ

ヨガインストラクターに欠かせない指導技術

ヨーガ・スートラ受講者Sさんのご感想