セラピストとして生きること




今日の午後は、セラピストのための勉強会。

「セラピストとして成長していくトレーニング」について学びました。


セラピストのトレーニングって何んですか?


それは、自分を知ること。

いやいやそうではなくて、もっと具体的に。

はい、ですから

まず自分を知ることです。





セラピストと一口に言っても、セラピーは様々にありますね。

ですから、

What?

How?

の部分を分かることができると、具体策が見えてきます。

例えば、whatの部分が「人の命」と出たら、医師、看護師、助産師など見えてきますね。

そうしたらまず、その一線で活躍している実際の人物とお会いしてみることをお勧めします。


その方の生き様、考え方、身のこなし方などから学べることが沢山あるからです。


そして、この人みたいに私も活躍するには、自分をどう成長させていったらいいかな?と考えることができます。


つまり、セラピーに必要な人間性が必要なのです。

いやいや、そんな理想論じゃなくて。

理想ではなく、れっきとした事実論です。



今セラピストの世界では、自分を知ることをまだしていない人生経験が浅いうちに、セラピストになってしまう方が多いのです。

セラピストが一つの憧れの職業になっているからです。

そうすると、自分のことを棚に上げたまま相手の弱い部分ばかり見ていくことになります。

自分の弱い部分を棚上げして相手の弱いばかりを見ていたら、どうなっていってしまうでしょう?





セラピストのもとを訪れるクライアントは、自分の揺れ動く心に振り回されてしまった結果困り果て、他者の援助を必要とする方々です。


クライアントを明るみの方へ導くセラピストは、自分を通して心の闇と光の両方を知っておくことが欠かせません。


人間は、光の部分だけではなく闇も備えています。


ポジティブとネガティヴと両方ありますね。


自分の心と体を通して、ポジティブとネガティヴを知りまくることです。

これは、本を読んでも体感しないとわからないことです。

ですから、自分の苦悩の中こそがセラピストにとっては最高の学びの場なのです。

苦しみから学ぶなんて、ひどいことを言うと思われるかもしれませんが、

セラピストの道は楽しみながら学んで進む道ではないことを知ってから目指しましょう。

厳しいトレーニングを受けることなく人を癒す側になってしまう人が多すぎるのです。


涙がしょっぱいのは、涙を味わうほど泣いてみないとわからない。

泣きすぎると人間どうなるかも、自分が限界まで泣いてみてはじめて涙の意味がわかるもの。


苦しみの渦中にいる時は、ただ苦しみに浸るのではなく、自分は今苦しみの中にいてもセラピストなんだという自覚があれば、そこから学びとろうとする強さが出てきます。

とことん自分の心と体に響いているその苦しみを経験し、そして確かな対策をとって下さい。

その対策を実践してみて、自分の闇を光にシフトできた経験こそが、生きた本物のセラピストに仕立てあげてくれます。

自分の闇の部分もきちんと正面から見て知っている人は、セラピストに必要な地に足がついたオーラを人間性に現せるようになるのです。

ただ明るいだけではなく、暗い部分も明るさと同等に知っていること。

そんなセラピストが、対面するだけですでに人を癒やしているのかもしれません。

その人の語る言葉。

立ち居振る舞い。

そばにただいるだけ。



演技でもなく自然と内からにじみ出てくるものがあれば、テクニックにも勝る真の人間セラピーです。



今この時代を活躍して下さるお若いセラピストの皆さん。

どうぞ、焦らないで我が道を進んで下さい。

セラピストの仕事には、ある程度の人生経験が必要です。

今は、どうしたら人を癒せるかと考えるより、自分の人間性を育てる時期です。

知識というものは、人間性がある上に身につくものだからですよ。



本当の癒しとは、テクニックではなく人の想いなのです。

想念。

だから、ヨーガで心を鍛えなさい。

テクニックと知識は、この時代ですからいくらでも身につけられます。

しかし、自己成長や心を整えることは、自分で望まないかぎり身につけられません。

自分を成長させていこうとしたら、毎日がその訓練の場なのだと気づくことができます。

人生をそのように見たことはありますか?


まず、人生を通して自分を成長させていこうと思えるところを目指しましょう。

日常ほど自分の心に気づかせてくれるものはない!と見えてくるようになります。



そして、ぜひお若いうちから礼儀作法を身につけていくことをお勧めします。

礼儀作法は堅苦しいマナーのことではないのですよ。

相手のことを大切に思っています、というあなたの真心を表明する心のサインです。

見ているだけでこちらまでゆっくりするような物腰。

このような立ち居振る舞いは、深い呼吸が身につくとそなわります。



相手を尊重する礼儀の心から出る言動。

相手に「私は大切にされている」という自尊心に気づかせて差し上げることができるのです。



さぁ、まとめましょう。


・日常の自分の反応から「心」を観る練習。

・深く質の良い呼吸を身につける。

・ヨーガで自分の体を繊細に感じる練習。

・相手を大切に思う心の態度、礼儀作法を身につける。


プロのセラピストになるための基本的、初歩のトレーニングです。


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