香りから本能に語りかけよう
今日29日の午後は、フレグランス調香体験レッスンをしました。
頭の中にあるイメージを、香りで具体化していく時は、みなさん真剣になります。
お部屋の中に、凛とした空気が漂う瞬間です。
自分の内側に意識を向け、イメージの世界を物質化していくとき。
自分のエネルギーが、形になる時です。
この体験から、意識のベクトルを自分の内側に向けていくという感覚をつかめると思います。
調香していく時は、心地よい集中状態です。
この集中感、瞑想みたいではないですか?
一点を見つめて、繊細に手を動かしていく行程は、心の働きも静かになります。
女性は、こういう中でも瞑想に入れるのだと思います。
お友達どうし、見守るように調香していく様子。
まるで、出産を見守る、または、授乳を見守る女性どうしの様。
私は、この一連の様子を、隣でしばし見守っているわけですが、
何とも言えない女性の創造力と共同性が、空間に立ち込めるのを感じています。
いつの時代にも女性たちは、こうして一丸となり、物事を創造してきたのかもしれません。
たとえ、その時代に生きていなかった私たちであっても、同じ女性の心と体です。
細胞の、DNAのどこかに、あるいはその時代を生きた魂なら、きっと記憶にあるでしょう。
小学生の頃、合唱でこんな歌がありました。
パーンパーンパーンパーン、パンパンパンパンカパンパンパンパンパン!
小麦を粉にして〜
こねあげてーこねあげて〜
エジプトのお母さんたちが
美味しいパンを焼〜きーあーげーたー♪
私は、この歌のこのフレーズを歌うと、グッとしたものが体の奥底からわいてきて、涙を流していました。
おかしな子供ですね(^_^)v
女性たちが、平和な気持ちで自然の中で一丸となり、物を創造している背景が浮かぶのです。
女性はこうして、共同の創造性を本能的にそなえている生物だと思います。
このフラワースピリット・フレグランスの調香を通して、そうした野生的カンを取り戻す機会にもなるといいなぁと思っています。
女性は、理論武装に偏ると感じる力が閉じてしまう。
だから、ハンドメイドをしたり、愛する人をマッサージしてあげたり、何か小さなものを愛でている、そんな瞬間にこそ、気づきは自然に起きるように思います。