ヨーガがもたらす女性の情緒不安定⁈

当教室に、ホットヨガスタジオにお勤めの生徒様がいらっしゃいます。

スタジオにいらっしゃるお客様について教えて頂きました。

「50代の女性のお客様なのですが、長年ヨガを続けていてもイライラしたり感情が出てしまうと話していらっしゃいました」。



感情が出てしまう。つまりこれは、感情に支配されているということです。

その50代の方の症状は、肉体だけからヨーガを行い続けてきた結果にみられる精神状態です。

本来のヨーガの手法(ヨーガスートラ)を指導者のもと理解して実践していれば、感情をコントロールできるようになるはずです。

しかし、精神面を訓練せず肉体ばかりに凝り固まってしまうと、人間と心の関係の立場が逆転します。

人間が心や感情に支配されるようになってしまう肉主霊従の耐えがたい結果です。

その50代の女性は、ヨーガの目的とするところとまったく正反対の結果となってしまった様です。

こちらの女性にかぎらず、同じような精神状態の方は少なくないと思います。

誤った解釈によるヨガのやり方で、生理不順や情緒不安といった女性特有の悩みを抱えていらっしゃる方も考えられます。



本来ヨーガは、はじめは肉体から入ったとしても、必ず精神面への成長アプローチをうながし、智慧の学びを同時に進めていきます。

このように包括的に学ばずポーズだけをヨーガとして行った場合、精神面が発達せず筋肉だけを肥大化し続けることになります。

これでは激しいエクササイズと同じです。

プロのスポーツ選手は、肉体を激しく動かしても精神のメンテナンスをきちんと行っています。

ところが、一般人の運動の範疇においては、精神面までを考慮した肉体運動はあまり意識されていない様です。



ポーズを行い肉体だけを酷使し続けると、感情が激しくなったり、どこまでもポーズを追及するようになったり、異様に肉体に執着する方が多いのです。

そればかりでなく、人の気持ちがわからなかったり、思いやりの配慮に欠けていくこともあります。

マットの場所取り。
定位置を陣取る。
自分勝手なレッスンの途中入退場。
シャワールームを我先に使う。
ロッカールームの乱雑さ。
紛失盗難。

このような事態は、少なくないのではないでしょうか?

ホットヨガやパワーヨガは、真のヨーガにたどり着くきっかけにはなると思います。

ですが、それをヨーガと思い込んで突き進んでしまう落とし穴があります。

安易に手に入る道には、ヨーガに限らず落とし穴はつきものなのです。




日本のヨガ事情は、まずヨガインストラクターから目を覚まさない限りお客様が幸せになることはありません。

現在、相当数のホットヨガインストラクターが日本に存在しています。

未経験でもインストラクターになれると言われ、鵜呑みにする方がいらっしゃいますが、ヨーガにおいてはまったく当てはまらないことを伝えなければなりません。

なぜなら、ヨーガは神様の言葉から成る人間の心と魂を扱うものです。

自分の心も扱えない人間が、どうして他人の心のゆれ動きを正すことができましょうか?

ヨガインストラクターの方々が真のヨーガに心を入れ替え、正しい知識と指導力を身につけることができたら、救われる女性は大勢いるはずです。

なぜなら、何もわからないほとんどの女性はホットヨガからヨーガの扉を開くからです。



安易に取得したヨガインストラクターの知識レベルから、真のヨーガを学びなおすこと。体と心に対する正しい知識も欠かせません。

そして何より重要なのは、あなた自身のヨーガの実践経験がなければヨーガの指導は100%務まらないことを忘れないで下さい。

マニュアル通りに指導しても効果は期待できません。

人間は、ロボットではないのです。千差万別、十人十色です。


ポーズがどれだけできても、真のヨーガ指導は務まりません。

ポーズで霊性が向上することはないからです。

ヨーガで人々の魂を導く役目を果たすには、何を学び経験しなければならないか…。

ホットヨガの現場から、あなたの真の使命が見えてくるかもしれません。


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