ポーズからつくられる性格



弊教室では、ヨーガの生徒が実習に入る時は、上座に向かい深礼をして静かに入室します。

ここからすでに、心の訓練であるヨーガは始まっています。


ガヤガヤやって来て急に目を閉じても、心が大人しく言うことをきくはずがないのです。

心は急には変われません。

ですから、教室に入る前から気持ちの準備をしておかれるとよいのです。



教室はお寺の境内にあります。

生徒の方は皆、タンクトップや短パンなど肌を露出した軽装は控えます。


神の学問を学ぶにふさわしい心と態度を身につけることが、ヨーガ初心者のはじめの一歩です。

厳しく聞こえるかもしれませんが、神様の教えを学ぶ態度をそなえた人間のところにこそ、天から教えは下りてくるのです。

ご存じなかった方は、今からでも心を入れ替え謙虚さから身につけて下さい。



さて、あなたは普段どのようにポーズを実習していますか?

つまり、どのように身体を動かしていますか?


心と身体はつながっていると言われてることは、すでにご存じだと思います。

そうであれば、心は身体の動きのとおりに形成されていくことは理解できると思います。

つまり、

野蛮に激しく動けば、感情的になりエゴが強くなります。


ゆっくり落ち着いて動けば、冷静さと穏やかさが人格にそなわります。



私たちは、ヨーガの身体の科学を利用して、内側に眠っている神性を目覚めさせていくことができるのです。

ですが、心の使い方を教わらずポーズのやり方ばかりを習っても、内側が目覚めることはありません。


太陽礼拝は全身運動ではなく、全身を使って祈るためのものです。

12の太陽神に肉体を通して祈りの心を表現します。

このような心で肉体を動かすから、エゴの力が柔らいでいくのです。

間違っても、しっちゃかめっちゃか汗を飛び散らかして動かれませんように。


痩せるため、血行を良くするためといった個人的な思いからヨーガの動きをしていては、心は神性どころかどんどん物質的になっていきます。

そうした方のもとに、心の安らぎが訪れることはありません。

もっと動かなきゃ、もっと痩せなきゃ、もっと汗をかいて発散しなきゃ!

もっと、もっと、もっと‼︎

欲望が強まるばかりです。



せっかく人間として生まれた貴重な機会を、欲望と物質的意識に堕落させてしまっては、死ぬまで肉体美に縛られます。

他人からどう思われるか、そんな思いに縛られて生きるなんて不自由すぎると思いませんか?



人間は、自らの意志で精神を高めていくことができるのです。

悔いあらため、心を入れ替えていくことができるのです。

これは、神様からいただいた贈り物です。


この贈り物を無駄にせず、ヨーガの偉大なさとりの科学を心を入れ替え学びなおして、あなたの本来の目的を達成させて下さい。


「あなたは何のために生まれてきたのか?」

真剣に考えることは、おかしなことでしょうか?

皆に笑われそうですか?

物質的意識に陥った人々には、笑いの種かもしれません。



ですが、謙虚で精神性が優れ、心の純度が上がるほど笑えなくなります。

むしろ、その答えをさとっている方を真摯に探し求めるでしょう。



皆様、ヨーガのポーズのとり方に気をつけて下さい。

あなたのポーズのとり方に心は従っています。

野蛮にならないように。

夢中になってやらないように。

有頂天にならないように。

自分で張り詰めすぎた糸(我)にはじかれて泣かないように。




あなたの神性が開くようなやり方でポーズを行って下さい。

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