ホットヨガと失われていく優しさ〜男性化されていく女性たち〜
ギリギリ状態の心 |
体験レッスンにお越し下さった方にヨーガのご経験をお伺いすると、
「ホットヨガやってます!!」と返ってくることがあります。
ホットヨガをヨーガだと思われているようです。
「お花を生けたことはありますか?」という花道の先生のご質問に、
「はい。花瓶に花を飾ってます」
・・・どこか誤解があると思いませんか?
ホットヨガもポーズを行いますから一見ヨーガの様ですね。
先述の答えはこの誤解に似ています。
ヨーガや華道という精神的な道に共通していることは、
ただ花を生けるただ座るといった「ただ」の中に見えない何かがあります。
ただ立つただ呼吸する。
そうした誰でもできそうな所作の中に高い精神性がともなっているのです。
そうした誰でもできそうな所作の中に高い精神性がともなっているのです。
精神がともなわない行動は物資的な側面が優位になります。
動物本能が強くなる傾向があるということです。
するとヨガスタジオであってもこんな事態が起きてしまうのですが、
マットの場所取り。
自分勝手なレッスンの途中入退場。
シャワールームを競うように使う。
ロッカールームの乱雑さ。
盗難という考えられない事態、、、
稀なことではありません。
稀なことではありません。
人と人が思いやれない空間がつくられてしまうのです。
動物の縄張り意識の様ではありませんか?
市場にホットヨガが出始めたとき体験レッスンに行きました。
受付からロッカールーム、レッスンの体験、シャワールームに並んで待ったり。
一通り体験して外に出た感想は、「疲れた」でした。
何百人という人々の感情で渦巻く都会の雑居ビルの中で行うヨガ。
密閉した熱い一室で体を駆使して汗を流し、
ペットボトルの水を大量に飲むよう指示され圧倒されました。
ペットボトルの水を大量に飲むよう指示され圧倒されました。
20代の私はエアロビクスのインストラクターをしていました。
ヨーガとは真逆の心身ともに激しいエクササイズです。
今の私の身体とは違い筋肉女子でした。
ホットヨガのスタジオにこもる感情の渦と、
エアロビクスで見ていたそれがどこか似ているように感じました。
ヨーガとは真逆の心身ともに激しいエクササイズです。
今の私の身体とは違い筋肉女子でした。
ホットヨガのスタジオにこもる感情の渦と、
エアロビクスで見ていたそれがどこか似ているように感じました。
床にしたたり落ちる大量の汗とペットボトルの水をガブガブ飲む。
人々の「もっと、もっと」という餓鬼のように追いつめられた状態で行うレッスン。
人々の「もっと、もっと」という餓鬼のように追いつめられた状態で行うレッスン。
なぜ人間は肉体に負担をかけて身体を動かすと、
追いつめる精神状態になっていくのでしょうか?
私はここに疑問を抱きエアロビクスをやめて心を研究しました。
心と身体の間にはつながりがあります。
肉体に負荷をかける時は心のギアも変えなければなりません。
重さに適応するため心と体を戦闘モードに切り替えます。
それでも対応しきれない時は、
自分の感覚を麻痺させオーバーヒートするしかなくなります。
無感覚、ナチュラルハイ、トランス状態と言われる強靭状態です。
するとどうなるでしょう。
「寝なくてもぜんぜん平気」
「まだまだ頑張れる」
「食べなくてもいられる」
「もっとやれる」
「疲れてるけどぜんぜん眠くない」
このような妙な覚醒状態になりやすいのです。
この状態を集中力がついた瞑想状態と勘違いしてはなりません。
この状態を集中力がついた瞑想状態と勘違いしてはなりません。
この状態には中毒性があるからです。
過度なエクササイズがこの傾向にあります。
ホットヨガやパワーヨガを習慣とされている女性の方にお伝えしていることがあります。
女性は女性の心と身体の使い方があるよということです。
デリケートな臓器である子宮があることを自覚していますか?
女性の感情は情緒的です。
感情に飲み込まれないように心を育み生きていかなければならないのです。
女性は揺れやすい情緒を持っています。
時々泣きたくなったり辛くなったりしませんか?
女性の心と身体である貴女を忘れ、
我武者羅に生きていませんか?
女性は受容という精神的気質をそなえ、
肉体には子宮という受け入れる要素を現した器があります。
肉体には子宮という受け入れる要素を現した器があります。
神様が女性の心と身体の両方に受容性をそなえて下さったのです。
男性はその逆で、
受容の代わりに外に発していく性質をそなえています。
受容の代わりに外に発していく性質をそなえています。
ですから男性のヨーガの手法は、
受容性と思いやりといった女性性を開発しながら霊性を高めていくのです。
受容性と思いやりといった女性性を開発しながら霊性を高めていくのです。
女性が男化されていく現代は、
女性本来の受容性を取り戻さなければなりません。
ところが日本は欧米化されたヨーガの影響を受けています。
ヨーガは身体と同時に心も育んでいく重要なポイントを見落とさないで下さい。
ポーズで身体を伸ばして気持ちいい。
体を動かして汗を流してスッキリした〜では心は育ちません。
身体を動かし汗をどれだけ流しても、
感情がおさまることにはならないのです。
感情は過去の条件づけによって起こる自動的な反応です。
身体は過去の記憶の貯蔵庫です。
これを残存印象(サンスカーラ)と言います。
これを残存印象(サンスカーラ)と言います。
ヨーガはこの貯蔵庫をきれいにしていく浄化法と知識を与えています。
心の中が記憶でいっぱいでは心が落ち着くことはできないからです。
人間は人間本来の姿で生きてこそはじめて幸せを感じられます。
それと同じように女性には女性本来の心と身体があります。
それが何であるかを智慧から学び、
加齢とともに変化していく女性の心と身体を生きるすべを身につけましょう。
さて、インドで暮らしていたある日のことです。
座法を組まれていた師が詰め寄るようにして私に尋ねてこられました。
「日本の女性はなぜあんなにも皆んな不幸なんだ?」
まったく不可解であると言わんばかりに。
「彼女たちはいつも悩んで、いつも頭で考え、いつも忙しい。子宮に問題を抱えた女性が多すぎる」
世界各国からヨーガを学びに来る様子を見ている師にとっては、
世界旅行をせずとも様々な国の生徒と触れ合うことができたようです。
「インドの女性は子宮に問題を抱えないのですか?」私の質問に師は、
そんなバカな!という表情と身ぶりをされ
静かにこう言いました。
世界各国からヨーガを学びに来る様子を見ている師にとっては、
世界旅行をせずとも様々な国の生徒と触れ合うことができたようです。
「インドの女性は子宮に問題を抱えないのですか?」私の質問に師は、
そんなバカな!という表情と身ぶりをされ
静かにこう言いました。
デリーや都会で生きる女性はそうかもな。
インドの田舎で暮らす女性たちは日本女性に比べたら貧しい暮らしだ。
けれども心も身体も女性として生きているから彼女たちは
幸せなんだよ。