体の癖と心の関係

「本当の私はいったいどう思っているんだろう?」
そう問いかけると、意外にも言葉につまってしまったことはありませんか?
普段、頭で考えすぎていると、本当の気持ちがわかりにくくなってしまうのです。

頭は、あれこれネガティブなことを考えるのは得意です。
ですが、自分の深い気持ちを知ろうといざ意識を向けると、子供のように大人しくなってしまいす。

こうした状態では、自分を知ることはむずかしくなりますね。
そこで、ヨーガはまず体から自分を知っていくのです。
今日はその方法をみていきましょう。


体は心と同じで、癖を持っています。
ヨーガのレッスンは、自分の心を知る練習として、まず体の癖に気づいていくことから始めます。
癖というのは、無意識なときにこそ出てきますね。
無意識に椅子にドカッと座ると、自分の体が癖を見せてくれます。



生徒様に、スカアーサナをとって頂きました。
3年間ヨーガと瞑想を、定期的に練習しています。
背中を真っ直ぐにすることも、苦ではなくなりました。





けれども、ご本人曰く、長く座っていると不具合を感じる時があるそうです。
それは、良い気づきです。
まだまだ変わる可能性が、体にあるということです。

では、どこに可能性を見だしたらよいでしょうか?
骨盤が後継気味になっているため、お腹に力が入りずらい様に見受けられます。
骨盤を立たせてあげるだけで、楽に背筋を伸ばせるようになります。


下の画像をご覧下さい。
仙骨を意識して頂くように指導者が誘導するだけで、お腹に力が戻ったのがわかりますか?
生徒様も、無意識かご自身でお腹を触れていますね。
バストも、上の画像と比べてみると違いが現れています。
みぞおちがスっと持ち上がったからです。




指導者は、ヨーガのポーズを支える時は繊細な感性が必要です。
体は心の形です。
体から心を整えるように誘導するには、相当の技術と経験を必要とします。
急に手を触れて、力で相手の姿勢を正したり、方向を変えないように配慮しなければなりません。



さて、下の画像は体が持っている癖を手放した後の新しい姿勢の生徒様です。
胸がスっと前に出ているのが印象的です。





心は体に従います。
もちろん、体も心に従います。
この関係から言えることは、姿勢が変われば心も変わるということです。
姿勢に安定感がありますね。
驚くことに、上の画像と別人に見えませんか?
それは、気の流れが変わったからです。


ヨーガのレッスンを、この様に利用してみて下さい。
自分の体の癖に気づいていくレッスンにするのです。
体の癖を手放すということは、心の想いわずらいを手放すことと同じです。
こだわったり、執着する心も手放していくことができます。

体の癖に気づいていきましょう。
自分を変えていく確かな方法です。

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